そらに
忘年会シーズンと呼ばれる
帰り道に
星空を見た
そういえばこんなに綺麗な夜空を見たのははじめてだった
とおい昔の記憶が蘇る
家族と旅行に行った
しずかな夜
全員で寝っ転がって
流れていく星を見たのを思い出した
今見たら泣いてしまうほど
夏は
水辺で蛍を見た
見たことも感じたことのない無数の光
しあわせでいっぱいだった
それが最初で最後だったんだと
知った
宝物をずっと記憶の隅に隠してあった
寒い冬の日にみつけたから
こんどは
手からこぼれ落ちないように
ぎゅっと込める
自分が子供だったとき
たからものを
こころに戻してあげよう