IURC AA-EU・日本キックオフ会合
IURC日本は、日欧双方の参加都市の顔合わせとなる実務者レベルのキックオフ会合を開催しました。関係都市等から60数名の参加がありました。
IURCに参加しているアジア・豪州NZ地域の9カ国の中で、最も参加都市数が多いのが日本とインドです。2021年5月から8月にかけて、EU域内と日本国内のそれぞれにおいて、今期(2021-2023年)IURCへの参加希望都市を募り、相互の関心テーマと協力希望を調整した結果、EUの13都市と日本の10都市のペアが内定しました。これ以外にも、オンラインでのウエビナーを中心としたクラスター活動への参加だけを希望する日本都市が幾つかあります。これらのペアのうち、5組は前回のIUCプログラム(2017~2020年)からの継続参加です。継続参加と新規参加がうまくミックスされることで、より幅広い知識の共有が可能となり、協力継続するペアについては一層の関係強化が期待されます。
会議では、駐日欧州連合代表部のセザール・モレノ氏の挨拶に続いて、欧州委員会地域・都市政策総局上級顧問のロナルド・ホール氏から、EUの都市・地域開発政策についての説明がありました。続いて、IURC AAのチームリーダーであるパブロ・ガンダーラ氏がIURCプログラムの概要を説明し、IURC AA日本のチームリーダーである井村秀文氏が日欧の都市協力について、前期IUCから今期IURCへの移行に焦点を当てて詳細を説明しました。また、クラスター活動支援担当専門家としてジェンズ・ブレー氏が、今後の取組として可能性のあるテーマやパイロット・プロジェクトについての見解を述べました。
キックオフ会合後、さらに関係者との調整を経て、9月末には下記のペアが最終決定され、日本都市には駐日EU代表部大使からの各市長宛書簡によって結果が通知されました。最初の5組は、IUCから協力継続のペアですが、ウメオ-鎌倉のペアには、新規にヴェネチア広域市が加わり、3者で協力することになります。これを含めて、EUの2都市と日本の1都市の3都市で協力するケースが3つあります。これは、出来るだけ多くのEU都市に国際交流の機会を提供したいというEUの希望によるものです。また、富山市と協力するドノスティア・サン・セバスティアン市はIUCからの継続参加ですが、協力相手は変更になりました。
1. エッセン市(ドイツ) - 郡山市
2. ブラチスラバ市(スロバキア) - 所沢市
3. グルノーブル・アルプ都市圏(フランス) - 豊田市
4. ウメオ(スウェーデン)市・ヴェネチア広域市 - 鎌倉市
5. トゥルク市(フィンランド) - 長野市&小布施町
6. グレーター・マンチェスター都市圏(英国) - 大阪市
7. トリノ市(イタリア) - 名古屋市
8. プラハ市(チェコ) - 京都市
9. ザグレブ市&リエカ市(クロアチア) - 川崎市
10. ドノスティア・サン・セバスティアン市&ルーゴ市(スペイン) - 富山市
下記リンクから発表資料をダウンロードして詳細をご覧いただけます。
01_EU都市・地域開発政策_ロナルド・ホール
02_IURC-AA-概要_パブロ・ガンダーラ
03_IURC-日本都市_井村秀文
04_フェーズ1におけるEU-日本都市間協力_井村秀文
05_クラスターとペアリング_井村秀文
06_協力の展望_ジェンズ・ブレー
07_IURC-郡山市・エッセン市の非公式キックオフの事例_中野綾子
08_ウメオ-トゥルク-長野_レーナ・リンダル
IURCウェブサイトより英文記事もお読みいただけます。