米国の銀行破綻のニュースを見て

銀行破綻のニュースを見て出来ることは何か?

それはなぜ銀行が破綻したのか、原因を究明することではありません。
もちろん有識者の意見を聞いて理解することが悪いとは言いません。
ただ1つの理由だけで解明できるほど単純な話ではなく要因はとても複雑に絡み合っています。

そこにリソースを注ぐよりは自分のお金を預けている銀行が破綻した場合に自分自身が不利益を被らないように対策をする方がいいでしょう。


まず自分の銀行通帳、親の銀行通帳を確認してみてください。
通帳の残高が1,000万円を超えているかどうか?
確認してください。

なぜ1,000万円かというと
銀行が倒産した場合、普通預金は預金保険制度で元本1,000万円までなら保護されるからです。
普通預金とは銀行に預けていたら預金残高に利息がつくお金のことです。


1,000万円を超える部分については保護されません。
外貨預金(円以外のお金)は保護対象外です。
つまり1,000万円を超える部分については
他の金融機関に預けるということが
自分や親のお金を守る第一歩になるということです。


今、米国では預金が流失しはじめています。
少し調べれば預金とほぼ同等のリスクで高いリターンが得られる投資先があるということです。
ファースト・リパブリック銀行の場合も、
あっという間に預金を失いました。
JPモルガンにより買収されましたが、それがなければ多分倒産していたでしょう。


現在FRBが米国の政策金利を何回にも渡って引き上げているので世の中の銀行は2種類に分類されています。

①高金利を提示している銀行
②①以外の銀行

これにより銀行間での激しい預金の奪い合いが起きています。
つまり一部の消費者が高金利に目覚めたわけです。
これは預金の流動化を招きますので新しいリスクだと言えるでしょう。


日本は世界的に見て金利が低いので
世界を見渡せばより有利な運用がいくらでもあります。
この国家間での金利差は日本の金融機関にとって危ない状況です…


自分だけはちゃんとリスクを点検し保護対象から外れてしまうほどの多額の預金をひとつの銀行口座に残さないようにしましょう。
親の銀行口座も必要以上に預金が集中していれば、
親が死んだときに入ってくる予定の相続金が銀行倒産で吹っ飛ばないようにしっかり点検しておきましょう。

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