「それぞれのSDGsをクリティカルにお楽しみください!」SDGs教材本文執筆&インタビュー担当:石川日向子
みなさんいかがお過ごしでしょうか。本シリーズも第3弾となりました。普段はこちらのシリーズを石川さんに担当していただいていますが、今日は本人へのインタビューですので、森が担当しております。
今では教材チームには欠かせない石川さんのお話をお楽しみください!
- 簡単な自己紹介をお願いします。
国際教養大学5年生の石川です。生まれも育ちも秋田県、大学も秋田県です。大学入学当時から教育に興味があり、教職課程を履修、今年の6月には教育実習があり、母校の生徒に英語を教える経験をしました。また、ジェンダー学や多様性の分野に興味があり、2019年にサンフランシスコ州立大に留学しました。現地では、LGBTQや人種の問題、民族学などを勉強しました。勉強が大好きです。
森:「勉強が大好きとは恐れ入ってます笑」
- どのような経緯でインターンを始めたのですか?インターンをしてみてどうですか?
昨年9月に、IUEO教材統括マネージャーの佐藤さんがスカウトしてくださいました!佐藤さんは大学の先輩で、私が1年生の時に英作文のチューターをしてくださっていて、それ以来4年間の仲です。私は昨年9月から7か月間休学することに決め、休学中何かしたいな、と思っていたので、お誘いを受けてとてもワクワクしました!
最初の3か月程は、上司のお手伝いのような形で、英語の教材作成に携わりました。リスニング教材の原稿を執筆したり、時には佐藤さんとご一緒に声優も務め、録音することもありました。今年1月から自社オリジナルのSDGs英語教材の執筆に取り掛かり、バリバリ英文で執筆しています!この教材には、各ゴールに相当する分野の最前線でご活躍されている方へのオリジナルインタビューも盛り込まれています。今年1月から半年以上かけて、計17名の方にオンラインインタビューをさせて頂きました。教材の執筆、インタビュイーとのやり取り、その他イベント企画運営、note記事作成など、昨年に比べて業務の幅も量も広がりました。
森:「そうですね。今のSDGs教材を担うまで幅広く活躍してくれました。とても助かっています。」
- 自分が成長したなと思う点は?
メールや資料作成、プレゼン力などのビジネススキルを磨かせてもらいました!また、17回のインタビューやイベント参加者との交流を通じ、相手の言葉の意味をくみ取ったり、効果的な質問を考えたり、業務以外でのおしゃべり力など、コミュニケーション能力も向上できたと思っています。初めての経験の連続で、困ってしまうことも多かったですが、適切なタイミングと方法で上司に助けを求める力も身に付きましたね。フルリモートにも関わらず、ここまで成長できたのは、森さんはじめIUEOメンバーの方々と、これまでご協力くださった大勢の方々のおかげです。
森:「フルリモートなのでどうしても業務の話が多くなってしまうので、意図的に業務以外のおしゃべりは非常に重要になりますね。まだ私自身も配慮が足りていない部分もあるかと思います。石川さんのようにポジティブに捉えていただけるのは大変ありがたいです。
また、SDGsの17回のインタビューは、社会人でもここまで幅広い業界の方々に話ができるのはなかなかないことです。何回か私も同席しましたが、インタビュー打診からインタビュー進行までとても素晴らしい運びでした。良い経験になっていればよかったです。」
- 本教材のどの部分を担当していますか?
内容構成からアウトライン、本文執筆、読解問題、考察問題作成、すべて担当させて頂いています。最初はSDGsやMDGsに関する基盤知識も薄く、まずは勉強することから始めました。今では勉強と執筆を並行している感じです。
- SDGs17のゴールすべてのインタビューをしてみてどうですか?
インタビュイーお一人お一人の熱い想いに触れ、感動と発見の連続でした!全てのインタビューはオンラインとなってしまいましたが、画面越しでも鳥肌が立つほどの体験をさせて頂きました。例えば、Goal 2. 「飢餓をゼロに」の取材では、炊き出し団体の理事長さんから直接お話をお聞きしました。路上生活者の方へ寄り添うお気持ちや、行政にできないことに取り組むお姿は印象的でした。また、Goal 7. 「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」の取材では、ソーラーシェアリング会社の経営者にお話を伺いました。「自分の人生が終わるまでに全てのエネルギーをクリーンにしたい」という熱い想いに触れ、私たち若い世代が動き出さなくては!と勇気づけられました。他にも、本当に幅広い分野の勉強をしました。Goal 14 「海の豊かさを守ろう」では秋田県仙北市の田沢湖の水質について伺ったり、Goal 15 「陸の豊かさも守ろう」では、森林総合研究所の研究ディレクターの方から日本の林業について教えてもらうなど、まさにリベラルアーツを学んでいる感覚でした。ある分野のプロフェッショナルや、現場の最前線でご活躍なさる方々のお話を教材に反映し、読者へお届けすることに重大な使命を感じました。「この声、読者に届け!」という想いで教材を執筆しています。
森:「本当に良いインタビューばかりですよね。身近な方から、行政の担当者まで幅広い方々が登場しているので、たくさんの人に届いて欲しいですね。それから一番学んでいたのは石川さんですね笑」
- SDGs教材への想い・読者へのメッセージを教えてください。
「世の中に対して、もっとクリティカルになっていいんだよ」という想いでこの教材を執筆しています。最近はメディアなどで「SDGsウォッシュ」が取り扱われるなど、SDGsに対して不信感を抱いたり、SDGs疲れしてしまう人もいるのではないでしょうか。その違和感や懐疑的な感覚こそ大事にしてほしいです!テレビのコメンテーターやSDGs本の著者の発言に対し、どんどん自分自身で質問を投げかけてください。(本教材の内容にもぜひクリティカルになってください笑)
私は、人それぞれのSDGsがあっていいと思います。例えば、今すぐ消費行動を変えることは難しくても、この教材のクリティカルクエスチョンを思い出して、自分が購入する商品の会社や工場について調べてみるとか。「特にこのゴールに関心がある!」と思ったら、身近で当てはまるものを探してみるとか。教材としても、できるだけ幅広い興味分野を持つ人のために作っているつもりなので、読者それぞれにピンとくる点を見つけてもらえたら嬉しいです。
この教材は、教材制作側からしても、自身の知見やクリティカルシンキング力を発揮する媒体になっていると思います。執筆者の私自身もまだまだSDGsや社会問題について勉強中ですし、日々「本当のサステナブルってなんだろう?」と考え続けています。1ゴールにつき12問のクリティカルクエスチョンを用意していますが、私が必死に脳みそを働かせて創り出した問題です。特定の正解は用意されていないので、是非ご自身なりの答えを書き出してみてください。なんなら、なぜ私がこの質問を考えついたのか?という点も考えてみてください!学生さんだけでなく、社会人の方、学校の教員や親御さんなども、是非ご一緒にお楽しみください。
森:「ありがとうございました。この教材はチーム全員で作り上げていますが、本教材の1番の功労者は間違いなく石川さんです。インターン生ということもあり、これを手に取る中高生からすると一番年齢的に身近な存在だと思いますが、こんなに年が近くてもこんなことができるんだぞ、と思っていただければと思っています。「自分にはできないんだ」「自分なんてそんなの無理だ」なんてことはないですよね。もちろん自分ができることは限られているかもしれませんが、想いは大きく持てば人が集まってきます。その上で自分のできることを最大限に活かしつつ、みんなで力を合わせれば大きなプロジェクトも動かせるのだ、とこの教材を通してぜひ感じてもらえたらいいですね。」
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※本インタビューは、弊社のSDGsをクリティカルに考える英語教材「Thinking Critically about SDGs」の制作に関する内容です。
「Thinking Critically about SDGs」では、中高生がSDGsを英語で学びながら、社会に対してクリティカルに考え、自分の意見を表現することができる教材です。「誰一人取り残さない」社会の実現に向けて、一人でも多くの方が社会を見つめ、考え、自分なりに意見を持つ、ことが重要だと考えています。本教材は、それらを習得できる教材です。
また、この度本教材については、”環境に配慮したFSC認証紙で書籍化のためのクラウドファンディング”を9月に実施することを予定しております。
ぜひ本教材の普及にご協力いただける方は、本note記事のシェアやクラウドファンディングページ(準備中)へのご支援をよろしくお願いいたします。