蚊と僕と部屋
この時期になると奴がやってくる。
そう「蚊」である。
寝てる最中に、プーンと鳴ったらバトル開始
奴に刺されたら僕の負け、奴を殺せば僕の勝ち。
そして今シーズンの僕の成績は4連敗中である。
毎回この戦いになると僕は思い出すことがある。
ドラゴンボールのフリーザ様のセリフ
「たった三匹の蟻が恐竜に勝てるとおもったのか?」
そう今の僕の気分はフリーザ様だ。蚊など僕にとって隠れるのが上手いだけのゴミも同然!
ただ一撃喰らうと
「今のはかゆかったぞ!!!」
とキレ散らかす。
僕の第1形態
素手
僕の第二形態
ティッシュ箱
僕の第三形態
電撃ラケット
僕の最終形態
蚊取り線香機械バージョン
と言った具合である。
起きてる時の一撃は
「まぁいいでしょう。チリの一粒ぐらいは放っておきましょうか」
寝てる時の一撃は
「はじめてですよ(はじめてじゃない)…
ここまで私をコケにしたおばかさん達は…」
これで毎回1時間以上のバトルを強いられる。
「時間の無駄だから、最初から蚊取り線香機械verを使えばいいじゃん」って声が聞こえてきそうだ。
でも、フリーザ様も力を段階的に解放し、絶望と恐怖を与えたように、僕もそれに倣って解放するのが蚊に対する礼儀ではないのかと考える。
最初っから最終兵器に頼り続けるのは僕のポリシーに違反する!というか、自分で殺さないとずっと気になってしょうがない!
最終的には逃げられるか殺すかでこの戦いは終わる。
そして、現在第三形態をかわされて、最終形態へ移行している。この惑星(僕の部屋)のサイヤ人(蚊)は根絶やしである。惑星にデスボールを落としてる気分だ。
で、毎回最後は僕が勝って試合終了する。
でも、いつか現れる気がする。
スーパーサイヤ人(病気持ちの蚊)が、仲間を倒された恨みを背負ってやってくるのではないかと。
そんなことはないと願いながら、今シーズンも僕は奴と
血を争う戦いを強いられるのである。