子どもに投資する大人、自分を磨かない大人への提言
先日、私は20年ぶりに同級生たちと再会しました。
地方から上京してきた仲間を中心に、懐かしい顔ぶれで開いた同窓会。
学生時代には話したことがなかった人も集まり、旧交を温めました。
しかし、ふとした会話から一つの疑問が頭をよぎったのです。
自分の子どもの教育には惜しまず投資するが、自分自身のスキルアップや学びにはあまり意識を向けていない、そんな同級生たちがほとんどでした。
田舎の集落で育ち、狭い学校環境しか知らなかった私たちが、大人になってから求めるものの変化。
その様子を見て、この記事を書くことにしました。
同級生たちの「子ども優先」という選択
集まった同級生たちは、今は皆それぞれの道を歩んでいます。
大手企業で働いている人もいれば、工場で体を使った仕事をする人もいるし、専業主婦として家庭を支える人もいます。
彼らの仕事や生き方を決して否定するつもりはありません。
しかし、会話の中で「子どもにだけはしっかり教育投資をする」と皆が口を揃える様子を見て、少し違和感を覚えたのです。
私が問いかけてみました。
「自分の将来、目指しているものはありますか?」すると、年収1,000万円以上の安定した職に就いている友人でさえ「今はないね。子どもが優先だから」との答えでした。
これは、私にとってはとても驚きでした。
自己投資を忘れたままの大人に起こり得る未来
私は30代後半で、まったく畑違いのIT業界に転職しました。
2人目の子どもが生まれるのをきっかけに、「このままではいけない」と感じ、借金をしてPCを購入し、プログラミングを学びました。
(収入的にも自身の将来的にもマズイと焦りを感じました)
苦労の末、金融業界のIT部門に採用され、今では周囲の助けもあり生き残りつつ、年収も上がりました。
しかし、成長を止めれば、いつ仕事がなくなるかわからないと感じています。
実際、IT業界は毎日のように進化し、変化に追いつくためには日々の学びが不可欠です。
スキルや知識は、簡単に手に入るものではありません。
自分自身で成長を求め、学び続けなければ、環境の変化に置いていかれるだけです。
しかし、同級生たちは「子どもには投資するけれど、自分は安泰だろう」と思っているように感じられました。
お金だけでは身につかない「本当の能力」
酔った席で「子どもには良い教育を」と語る同級生たちの姿を見て思ったのは、スキルや能力はお金だけでは手に入らないということです。
毎日わずかな時間でもいい、自分自身に投資し、少しでも成長を重ねることが、長い目で見れば大きな差になります。
子どもに「勉強しなさい」と言うのであれば、まずは親である自分が「学ぶ大人」として行動を示すことが必要ではないでしょうか?
私自身の備忘録として、学びを継続する決意
この記事は、未来の私に向けた備忘録でもあります。
あの日の同窓会で感じたことを忘れず、いつか再びこの記事を読み返しても恥じることのない自分でありたい。
毎日少しずつでも自己研鑽を積み重ね、未来の変化に柔軟に対応できるようにしていきたいと決意しています。
子どもにばかり未来を託すのではなく、大人である自分自身も成長し続けること。
そうすることで、子どもに「生き方を教える」ことができるのではないでしょうか。