#遅延行為
はじめに
小学4年生から高校卒業までサッカーをしていて(1学年上の先輩に旧国立球技場に連れて行っていただいたのは今思えば有り難い経験)、今はフットサルをちょっとするくらい、好きなチームというよりも中村俊輔選手が好き、最近はテレビでなくDAZNばかりでサッカー中継してサッカーファンを離れさせてどうすると思っている中野なのですが、私が好きなサッカーにおいて付いて回る、昔から嫌いな「遅延行為の文化(もはや文化なのだと思います)」について思うところを記事にしたいと思います。
ロスタイム(アディショナルタイム)
サッカーは前半と後半それぞれが30分とか45分の決められたプレー時間が存在し、同点のままその時間を経過すると「PK」や「延長」となったりするのですが、その後に迎える「延長」の前に後半のプレー時間の終わりに、「ロスタイム(最近はアディショナルタイムと呼称する)」という、通常であれば「2〜5分の追加時間」が与えられます。もしそのゲームの中で、この記事で後述する「余計な時間となる要素」があればその分「5分から7分ほどの追加時間」が与えられるルールです。ドラマが与えられる瞬間のためという人も居ますが、「ロスタイムで調整される以上、遅延行為を積極的に行うダサさ」が嫌いなのです。好きな選手がそんなことをしようものならテンションは駄々下がりです。
上手いくせに行う行為であること
もうひとつ、私の怒りというか呆れる感情の根底にあるのが「サッカーが上手いくせに行う遅延行為」であり「姑息」でしかないと思うからです。チームや学校の代表として出場した自分より上手い選手がわざわざ姑息なことをする。全く、意味が分からないです。学生時代は少なかった印象なのですが(とは言え1件高校時代のことを後述します)、最近は強豪と言われる高校であるほど行われている気がします。
痛い演技
言わずと知れた世界最高の選手のひとりと言われる、ブラジルの代表選手のネイマールがいい例ですが、まあしょうがないです。彼は神の子なのです。ほとんどの場合、審判にフリーキックの権利を与えられた後は痛そうにしない訳で、意味をあまり感じないです。
勘違いしたトリックプレー
私がひとつ上の世代の先輩方がそれはそれは強くて、全国大会でベスト16まで勝ち続け、昔の国立競技場に連れて行ってもらいました。県内では敵の居なかった方々ですが、全国大会の前に練習していたあるトリックプレーが、そういったものを見たことなかった私には幻滅するものでした。「コーナーキックを蹴る選手が、コート内の他の選手に声をかけるなどして、コーナーキックを代わりに蹴ってくれと促し(ているように客観的に見える。)、誰が見ているかわからない程度に足でボールに触れた上でボールから離れるように、コートの内側へ入っていく。代わりに蹴ってくれと言われた選手がボールに近づきコーナーキックを蹴り込むのかと思いきや、そのままドリブルを始める」のです。意味が分かりますか?かなりグレーな行為です。動画の中では1分30秒くらいのものと同じで、「いやいやあんたらそんなに上手いのにださすぎるわ!」と思ったのです。基本的にはいわゆる代表戦において行われることが少ないため、選手にも「恥ずべき行為」という自覚があるはずです。
リーグ戦後半の連続担架
試合中に大怪我の懸念があると待機しているスタッフが4人がかりでコートの中へ担架を持って現れ、チームのトレーナーに付き添われながら、コートの外に運ばれ、場合によっては選手交代となります。今日見たJリーグの試合がそうだったのですが、2-0で勝敗が決するだろうと思われた後半、2点取って勝っているチームの選手が相手のファールを受けるたびに倒れ、担架を呼んでしました。この試合に負けてしまえば下部リーグへの降格に影響してしまう、命の掛かった試合なのは分かります。でも何か、よく分からないです。
試合終了間際のコーナーボールキープ
相手側のコートのライン際、相手が最後に触って出たボールについては、自分もしくは味方が両手でパスするスローインや、相手ゴールに近ければコーナーキックと呼ばれる、コートの角から相手ゴール前まで長い距離をキックする権利が与えられます。こちらも、勝っているチームが相手のコートの近くでプレーし、ゴールするチャンスを持つことになるのですが、相手ゴールへと蹴り込まず、わざわざコーナーの隅で肉弾戦を行うことで時間経過を待つ訳です。相手の接触を制する肉体の底力を感じさせるプレーなのかも知れないですが、反吐が出ます。自分の子供がやっていたら、サッカーをやっているのか、本当にそれをやりたいのかと問いかけると思います。
試合終了間際の同時複数人交代
試合には交代人数の限度が決められていて、ゴールキーパーを含めて11人の選手を戦況の中で数人入れ替えられるルールがあります。(ルールの中で4〜6人前後)ゴールを決められるように、戦況を打開するために使われる選手交代ですが、遅延行為にも使われます。残り試合時間が数十分というところで、勝っているチームがその時点で残っている選手交代可能枠を使うことで時間経過を促すので有効な訳です。これもよく見ます。
さいごに
私が言いたいのは、特定のチームや国、選手を揶揄したいのではなくて、「数回までに制限する」とか、「数秒で相手ボールにする」とか、「ルール上もうちょっと修正できないのか」と思うからです。「勝つためには手段を選ばない」のはめちゃくちゃ大事だと思います。国の威信をかけて戦っているサッカー選手には、私たちの夢を乗せて戦ってくれている尊敬の感情を惜しまずにはいられません。ただ、日本人の「正々堂々」「礼儀」のような感覚は誇らしいものだと思うのです。私の感覚は「不適合者」よろしく、たびたびずれているので説得力に欠けるのですがさいごに、ワールドカップがめちゃくちゃ楽しみです。怪我などしませんように。