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起きている間は音楽が鳴っている。 昔から好きなバンドのフロントマンが、初めて自伝小説を発表した。彼の横顔が表紙になった本に私は釘付け。衝動買いをしない選択肢は無かった。彼の友人のことを思って発表された楽曲であり、自伝の中でも触れられているし、ライブで歌う際に涙している姿に心を打たれない人間は居ない。 コロナ禍で音楽活動ができなかったことを機に、制作することにしたのだそう。色んな方々の支えを借りて本の巻末、彼は丁寧に固有名詞を挙げ、感謝を綴った。彼ほど、人生で起こることの全