青春ボブヘア
フラッシュバックした。
青春時代の思い出。
緑の階段、5階まで上がって、
角で隠れたあのボブヘアー。
「幼稚園から中学までずっと一緒だった
優等生あの子のくるぶしまで伸びた白い靴下
かくれんぼした傷が逃げ込んだことを
多分あのクラスで僕だけ知っていた。」
ひらひらスカート、揺れる純情。
縛られた青春時代。
15の夏が
もう終わる終わる終わる。
ゆらゆらカーテン。戦う視線。
忘れかけた青春時代。
15の夏が
もう消える消える消える。
ボブヘア、毛先から火がついて
燃える燃える燃える。
青春時代のお前は嘘つきだったなあ。