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17時間目 ポスギの奮闘!新たな救世主
このお話は100%フィクションです。
(1時間目からお付き合い頂ける方はこちら)
ここに、国から認められていない集落があった。
小さな島に築かれた、その村の名前は「うさん村」
この村にタツオ学院という寺子屋を作った者がいた。
ここでは嘘つき学という学問を教えている。
この世の中が嘘で回っている事実を認め、正しく嘘と向き合うことにより、悪意のある嘘に騙し騙される事がないようにという教えである。
※前回、キナ臭島に住む先住民族「隠れカマシタン」と「ヤミ陰陽師」の奇襲によって商業地域は陥落してしまった。商業地域の近くにある「うさん美術館」周辺では、抵抗する村民と先住民族の争いが激化していた。戦況は圧倒的に先住民族が優位の中、ついにペイン・ポスギが姿を現した。前回のあらすじはこちら
それでは、本編をどうぞ
ヤミノ・ペイメイ:「おい、半裸男。そこをどくのじゃ!抵抗するならそれなりの覚悟があるという事だな!」
ペイン・ポスギ:「ほぅ、親玉がベッピンな姉ちゃんだとは驚いたぜ。人の土地に入って悪さをした事は、プロテイン1年分で勘弁してやらぁ!」
ヤミノ・ペイメイ:「フッ、口だけは一丁前の様だね。やっておしまい!!」
先住民族:「俺たちの邪魔をしたことを後悔するんだな!この筋肉バカめ!」
ペイン・ポスギ:「秘術!肛門開口羅生門(こうもん かいこう らしょうもん)!!!デアリャー!」
ブリブリブリブリッ!!
ヤミ陰陽師:「は、鼻がもげる!クッ…」
バタッ
社畜2号:「何だかわらんけど、凄まじい技だ!」
社畜1号:「おい、あのでっけぇトンカチは使わないのか!まぁいいや…」
村民:「わあー!やれやれー!!いいぞポスギ!」
隠れカマシタン:「野郎!くらえ カマキリアタック!」
ペイン・ポスギ:「甘い甘い!雪崩式シリコン豊胸術!からのシャクティー浣腸!!オラオラオラァ!」
「ぎゃぁぁぁぁぁああああ!!」
バタッ
ヤミノ・ペイメイ:「な、何!クッ、一度引くしかあるまい!」
ペイン・ポスギ:「逃すかよ!とっておきの技をお見舞いしてやる!揉みしだき式ローリング ブリトー!!」
スパッ!
ペイン・ポスギ:「ありゃ?」
カマクサ・ムシロー:「むさ苦しい筋肉男め!調子に乗るなよ」
ヤミノ・ペイメイ:「ムシロー!遅かったな。ワラワの占いによると、この美術館の中に『うさん島』全域を支配する鍵となる物があるのじゃ!どれか1つの石像の中に埋め込まれている様なのじゃ!」
カマクサ・ムシロー:「ペイメイの占いは必ず当たる。おい!筋肉男、痛い目を見ないうちに立ち去れ!」
ペイン・ポスギ:「オレ様は貴様の様なスカした奴が気に食わねぇんだよ!くらえ、シリコンバレー式スワッピング ダッチワイフ!!」
スパンッ!!
ペイン・ポスギ:「む、無念…」
社畜1号:「おい!ポスギ、それでいいのか!完全に咬ませ犬になってるぞ」
社畜3号:「いやだぁ♡下半身露出なんて惨めだな…」
カモシカ・ポクサイ:「我が甥っ子ポスギよ…良く頑張った。いいかモプコ聞きなさい、お主に見張りを頼んでいた『尻の大王』という石像があるじゃろう。あの石像の尻の穴の中にマイクロチップが埋め込まれている」
ユカノ・モプコ:「尻の大王の中にっすか?はて、それをどうしろってぇ話ですか?」
カモシカ・ポクサイ:「うむ。そのマイクロチップはバナナ社の地下で稼働している人工知能『で〜ぶランニング』のリセットに使うものだ。メザメノ・アカシが極秘でワシに託した、この村の存続をも左右する秘密じゃ。恐らく奴らが探しているのはこのマイクロチップじゃな」
ユカノ・モプコ:「あぁ『で〜ぶランニング』に関してはアカシさんから直接話を聞いたことがあるっす。尻の穴…あった!これを持って逃げれば良い訳っすね」
カモシカ・ポクサイ:「その通りじゃ。さっきから うさん警察署に直通のブザーを押しているのだが、今は行政が機能しておらんから誰も出ない。頼みの綱はお主だけじゃ、何とかそのマイクロチップを持ってアカシかタツオ先生に渡すんじゃぞ!ワシが奴らを引きつける、さあ行け!」
バタンッ!
カモシカ・ポクサイ:「我が名はポクサイ!そこに横たわっている全裸男の叔父じゃ!我が美術館に用があるなら入場料を払え!!」
カマクサ・ムシロー:「入場料だと?笑わせるな!このジジイを縛り上げて、その辺の石像にでも繋いでおけ!」
ユカノ・モプコ:「やっばぁ!でも、今しかねぇな。行くぞ!」
タッタッタッ
ヤミノ・ペイメイ:「ん!! 子ネズミちゃんが1匹逃げるよ!」
ヤミ陰陽師:「追うぞ!」
タッタッタッ
ユカノ・モプコ:「もうダメだぁ…」
バシッ!!
隠れカマシタン:「ウギャッ」
バタッ
ヤミ陰陽師:「えっ!」
上杉雲双:「お前ら!いい加減にしろ!」
隠れカマシタン:「おいおいおい、ヤバイのが出てきたぞ。ムシロー様に知らせろ!!」
社畜1号:「う、上杉双雲だぁー!!よっしゃ、俺達もまだやれるぞ!」
村民ども:「ワァーワァー!!」
ムクッ
ペイン・ポスギ:「上杉だと!アイツに手柄を取られてたまるか!オレ様もいるぞ!!」
カマクサ・ムシロー:「チッ、厄介な野郎が出てきやがった!上杉のゴリラには肉弾戦では敵わない。ペイメイ!呪術の用意をしろ、あのゴリラ男に呪術を仕掛けろ!!」
ヤミノ・ペイメイ:「あいよ任せな!お主らも力を借すのじゃ!カシマシカシマシ…天地天命の…ウッカリ六兵衛…チャッカリ十兵衛……」
※一方、タツオ達は
いつもタツオ:「できる限り美術館の近くまでと思って来てみたが、逃げてくる群衆でうまく進めんわい!」
ナメック・ジロー:「タツオ先生、商業地域ぞいは人混みで進めません。タツオ学院の方から周りこみましょう」
いつもタツオ:「よし、その経路で行くぞ!」
※タツオ学院 跡地
いつもタツオ:「えぇぇ!!我が学院が無残な姿に…」
イチモツ・コタロー:「あっ、そっか。タツオ先生知らなかったんだ。シタ・タカがアルバイトの募集をして、応募したポスギが採用されて取り壊したんだった」
いつもタツオ:「おのれぇシタ・タカめ!!見つけ出したらカラスの餌にしてやるわ!」
メザメノ・アカシ:「タツオ先生!良かった無事で。商業地域が大変なことになりましたね。カケヨ社長が先住民族に捕まったと伺いました」
いつもタツオ:「その様じゃ、商業地域は先住民族に占拠されてしまった。あそこらで働く人々が、いっせいに村に逃げ込んで来て大混乱じゃ。今、美術館の付近が激戦地となっておる様で、吾輩たちは教え子が美術館にいるので助けに向かっているところなのだ」
声:「だから、急速な村の発展は歪みを生んだのじゃ」
すぐにスワル:「これを機に皆、自然に回帰するべきじゃ!」
いつもタツオ:「スワルか!素直じゃない男じゃのぉ。助太刀してくれるなら、そう申せば良いじゃろう」
すぐにスワル:「ふん。アカシの説得に応じただけじゃ、何しろバナナ社の地下には人工知能『で〜ぶランニング』がある。あれが先住民族の手に渡ってはマズイからのぉ」
タッタッタッ
ユカノ・モプコ:「はぁはぁはぁ。やっと皆んなに会えたなぁ!」
一同:「モプコ!!」
-ナレーション-
美術館の周辺では駆けつけた上杉とポスギを中心に、村民達と先住民族達の戦いが続いていた。とはいえ、前日に「村民デモ」を終えたばかりの村民達は明らかに疲弊している。このまま先住民族達に村ごと占領されてしまうのか!
最後まで読んでくれてありがとう。
読者の皆様、この物語も間もなく大詰めを迎えようとしている。ここまで一緒に来たのだから最後まで共に駆けてくれ!
このつづき18時間目はこちら
-つづく-
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