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遊びを教える大人が減った気がする。

昨日の仕事終わり、不意に仕事が早く終わってしまい、
久しぶりにご飯を食べながらネットフリックスで映画でも見ちゃおうなんて思いついた。

ここ最近ずっと忙しかったこともあって、動画サービスなんて使うこともなく、サブスク代金の駄々漏らしをしていたけど、こういう時にはいいもんだ。

映画なんてものは、見たいなと思ったものがないとみる機会もないので、
いつもネットフリックスは開いては”懐かしいなーこの映画”なんて思ってぐるぐると作品探しをして終わることがしばしばあった。

そんな僕の目に留まった本日の映画が、こちら

”スクール・オブ・ロック”

今の若い世代の人々はもしかしたら知らないかもしれないが、
僕らの世代や、それ以上の世代は少なくともどこかで名前は聞いたことがある作品で、個人的には、スタンドバイミーやショーンシャンク、フォレストガンプなどに並ぶレジェンド級の映画だろうと私は勝手に思っている。

僕がこの映画を選んだり理由は大きく2つ
①ちょうど目に留まったから。
②職場の上司が最近ギター初めて楽しいって言ってたから。
以上。

映画を見るきっかけにしては軽すぎた気もするが、
感想から言わせてもらう。

現代っ子よぜひ見てくれ、最高の映画だわ。


ほんとごめん、軽い気持ちで見た僕をぶん殴りたい
そして猛烈にバンドを組んで最高に僕の心のロックを解き放ちたい

正直ここにバチバチにネタバレを書いていってもいいんだけど、まだ見てない人がもしもこんな駄文をよんで中途半端なスクールオブロックのイメージを持ったら嫌なので、大まかなあらすじと感じた内容を書き綴ることにする。

まずあらすじだが、主人公のデューイが自分で結成し活動していたバンドをクビになり、賃貸代金を払えないでいた。
そんな中ルームメイトの友人であるネッド宛ての求人である"代替教師”の仕事を勝手に引き受け、、、。

この映画の見どころは、物語が進んでいくにつれて、自分勝手な主人公デューイが生徒たちのことを真剣に思い、さながら本当の教師のように向き合い、心を通じ合っていく。
そして、最後はロックを通して勝ち負けやお金ではなく、”最高のステージに生徒たちを立たせる”という目標の下、様々なアクションを起こしていく。
生徒たちに本当は教師じゃないことがバレるシーンはまるで海外版金八先生

また、生徒たちの心の変化ももう一つの見どころだろう。
勉強、マナー、ルールに縛られて、自分の意志を持たずに、成績を負わされ続け、意思もなく、ただ学校にひかれたレールに沿った生活。
そんな時、デューイという”先生”が放ったの”ロックバンドを組む”、”ハーバード大学へ近づく”などという嘘に疑いもなくついていくことになる。
(結果として彼ら生徒のロックによる自由への開放が行われることになるが)

そんな彼らの特徴として、自己肯定感が低いことと、自己主張のなさが作品のスタートから顕著にみられる。
先生の言う通りにする、親がダメというからだめ、など、
彼らの思っていることや、やりたいことなどを成績のために制限させられ、
その結果自己というものをなくし、命令通り、ルール通りに従い、指示がないと何もできない、意思の持たない子供。

そんな中で放つデューイの一言が
”俺は金星も罰則も与えない"
そこから皮切りに、意思のない学校生徒から、自分の意志を持ち行動を起こしていくロックンロールな少年少女へ変化していく過程が見どころ。

さて、今回この映画を見た中おかげで、電子ドラムを購入しようかなどと真剣に考えだした。
何なら最近行けてなかった登山にも行きたいななんて思ったり、とにかく前向きな気持ちになれた。
つまり、デューイは僕にとって楽しいことを思い出させてくれる先生だったわけだ。

そこでふと思ったことがある。
今の時代に

遊びを教えてくれる大人ってどれだけいるんだろうか。


僕が子供だった頃は、じいちゃん、ばあちゃん、父母はもちろん近所の人からいろんな遊びを教わった。
教わったというよりか、自然と遊んでた。
ゲームも高くて買えなかったし、どうしても友達と外で遊ぶしかなかった。
外で遊ぶ鬼ごっこなんかも同じパターンではつまらないから独自ルールを付けたりして、とにかくいろいろな遊びをした。

ただ、今もし自分が子供で、遊ぶってなったとき何をするだろうか。
スマホやタブレットを持てば無限に出てくるアプリ。
ゲーム機さえあれば無料で遊べるゲーム。
考えなくてもいろんなジャンルのエンタメに触れることができる素晴らしい環境ではあるけども、思考することを奪ってしまっているのでは。

また、僕ら大人も遊ぶことがわからなくなってきていないか。
ゆえに遊ぶことを教えれなくなっているのでは?

子供から尊敬される遊ぶ大人

そんな姿をデューイは見せてくれているのではないかと思う。
自分も子供たちにそんな姿を見せられるような、そんな大人でいたいと思うし、ならなきゃいけないと感じる。
そんな素敵な映画でした。

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