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UDONブームの再来をここに宣言したい。

最近、めちゃくちゃうどんにはまっている。
これでもかというくらい食べている。
毎週末は必ず2食、ひどい時には3食くらいうどんのときもある。

さて、まずここで、
ブーム再来を宣言する前に、
過去のうどんブームについて、
少しばかり振り返ってみようと思う。

①第一次うどんブーム

まず第一次ブームと言われるのは、1970年頃です。
当時、開催されていた大阪万博からブームが拡がったと言われています。
万博のブースで、讃岐うどんの手打ち実演がされ、来場者に振るまわれました。
その「コシの強さ」と「味」が万博入場者に認知されたからと言われています。

知っておきたい、さぬきうどんブーム | 讃岐うどんCLAP (kagawakenudon.com)

第一次うどんブームについては、全く知りませんでしたが、
大阪万博トリガーだったようです。

②うどん屋探訪のはじまり

香川県=讃岐うどんと認知はされ始めたものの、現在のような「さぬきうどん店巡り」が広まったのは、1988年頃からです。
当時発行されていた地元タウン情報誌「月刊タウン情報かがわ」で「讃岐うどん針の穴場探訪記・ゲリラうどん通ごっこ」が、連載を開始しました。
当時、編集長であった田尾和俊氏を団長とする「麺通団」と呼ばれるメンバーが穴場店を「探す」面白さに加え、究極のセルフ対応、のどかな風景、そして、うどんの美味さをこてこての讃岐弁で面白おかしく紹介し始め、地元の人たちがうどん店巡りをはじめました。
また、作家の村上春樹氏も、実際にさぬきうどん店巡りを体験し、そのディープな魅力をエッセイとして発表しました。
「味」に加え、お店を探すという「レジャー」の要素が加わった、うどん屋探訪のはじまりです。
丁度その頃、瀬戸大橋が開通したこともあり、香川県民以外の多くの県外客が香川に訪れはじめました。

知っておきたい、さぬきうどんブーム | 讃岐うどんCLAP (kagawakenudon.com)

引用まとめ
・1988年ごろから、さぬきうどん店巡りが始まる。
・ブーム牽引は、地元タウン誌「月刊タウン情報かがわ」。
・「麺通団」とよばれるメンバーが穴場店を"探す”面白さを掲載し、
 地元で話題に。
・作家の村上春樹氏も、うどん巡りを体験し、エッセイ化。
・瀬戸大橋の開通により、県外客のアクセスが容易に。

瀬戸大橋の開通で内陸部からのアクセスがしやすくなったのが大きなポイントみたいですね。
また、ここで現れる「麺通団」。
下記にも登場しますが、この麺通団が第二次ブームの大きなきっかけとなります。

③第二次うどんブーム到来

2000年代に入ると、地元チェーン店である「はなまるうどん」「めりけんや」が東京に進出しました。
天ぷらを自分でトッピングするセルフ方式と、1玉100円の究極のコストパフォーマンスが注目され、各メディアでも大きく扱われ始め、広く「さぬきうどん」が認知されるようになりました。
ここからさらに、勢いが加速していきます。
2006年には、「踊る大捜査線」でお馴染の映画監督本広さんが、先程の「麺通団」をモデルとした映画「UDON」をユースケ・サンタマリアさん主演で製作し公開されました。
※(C)フジテレビジョン ROBOT 東宝
続いて2009年には高速道路休日1,000円が始まります。
この時期は週末ともなれば、県外からのうどん屋さん巡りの観光客が香川県にどっと押し寄せてきました。

知っておきたい、さぬきうどんブーム | 讃岐うどんCLAP (kagawakenudon.com)

引用まとめ
・2000年代初頭、地元チェーンの"はなまるうどん""めりけんや”が東京進出
・2006年、「麺通団」をモデルとした映画「UDON」をユースケ・サンタマリアさん主演で公開。
・2009年、高速道路休日1000円がスタート、週末は県外からの観光客が増加

この時期、僕が小学生くらいの時だったため、今でも鮮明に記憶に残っています。
当時、父もこの映画「UDON」に魅了され、讃岐うどんにはまっていた。
おかげで、家族で香川県へ旅行に行ったり、週末は近くのうどん屋さんに出かけるなど、ドップリうどんブームに乗っかっていました
また、"釜玉うどん"という汁なしうどんの魅力を知ったのもこの時でした。

③さぬきうどんの定着

2011年には、とうとう香川県が「うどん県」に改名を発表しました。
現在も「うどん県」プロジェクトを展開し続けています。
一過性のブームで終わる事なく、現在、さぬきうどん巡りはひとつのコンテンツとして確立しました。
アンケート調査によりますと、香川県への訪県目的の第1位は、「うどんを食べるため」だそうです。
ブームの要因となった製麺所型タイプの店は、後継者不在で廃業したり、店構えがきれいになったり、「探検」「異空間体験」の店舗は減ってきているように思います。

知っておきたい、さぬきうどんブーム | 讃岐うどんCLAP (kagawakenudon.com)

現在では至る所にうどんチェーンが店を並べ、香川県に行かずともおいしいうどんを食べることができるようになりました。
また、一部香川の有名店も県外に2店舗目をオープンするなど、本場讃岐うどんを身近にいただける環境が出来上がっていますね。

とはいえ、上でも述べられている通り、製麺所型タイプの店はどんどん減っていっており、「探検」という楽しみはなくなりつつある
それに加えて、現在のSNSの登場により、情報が多く共有されることによって、うどん店を見つけ出す楽しさは、すでにSNS内での捜索で完結してしまう。

さて、本題に移りたい。
ではそんな中で、なぜうどんブーム再来を宣言したいか
理由には大きく3つある。
一つずつ説明していこう。

①現在の若い世代がうどんブームの存在を知らない。
実は現在のZ世代と呼ばれる世代の人々は、世にうどんブームがあったことを知らない。

先日いわゆるZ世代の方とお話しする機会があったが、
うどんは好きだが過去にブームが起きていたことを知らなかった
彼に映画「UDON」を紹介したところ、香川のうどん巡りに興味大ありだった。
また、僕自身うどん巡りのため、香川に足を運んだが、当時のうどんブーム程の列は無く、並んでいる方は同世代およびそれ以上の年代の方ばかりであった。
まだまだ若い世代がこのうどんの魅力を知らないだけで、
知られた途端、ブームの波が巻き起こるのではないかと期待している。

②若手の"イケている"うどん店の登場。
少し話が変わるが、実は大阪には”大阪讃岐うどん”と呼ばれるほど、
うどんの文化が根付いており、大阪には多くの有名店が名を連ねている。

有名店を出せば、ミシュランにも掲載された"うどん屋 きすけ"さんや、
コンクリートむき出しの壁で立ち食いスタイルの"Udon Kyutaro"さんなど、
インスタ映えな写真が取れること間違いなしなうどん屋さんが多く存在している。

映えることもさることながら、味も間違いなし。
若者たちがこぞってうどん屋に足を運びだし、香川まで進出するのも遠くないのではないかと思われる。

③キャンプ、登山に代わる新たなアウトドア趣味へ。
コロナが落ち着きつつある今日。
それまでソーシャルディスタンスという縛りがきっかけもあり、アウトドアを趣味にする方が増えた。
もちろん若い世代もその影響を受けているだろうし、僕がキャンプをしている中で、20代前半の方々も多く見てきた。

しかし、現在キャンプブームを下火に向かってきており、中古ショップなどではキャンプ用品の在庫過多、当時入手困難だったテントの需要減などがみられる。
しかし、このキャンプが好きだった若者たちは、アウトドアの楽しみを覚えたはずだ。

では次の矛先はどうなるかと言えば、旅行ではないか。
そしてコロナ化で飲食店にもなかなかいくことができなかった彼ら。

おいしいうどん、食べたくない?


そう、ここで香川の讃岐うどん巡りの登場である。

車を借りて、ドライブがてら四国へ、
大学生のグループで、讃岐の隠れた製麺所、
いわゆる"エモい"うどん屋さんを学生たちで巡り楽しむ。
もしかしたらカップルで来てみてもいいだろう。
大阪からだった車で2時間半、広島や岡山でも3時間ほどあればこれる。
関西圏の若者には絶好のドライブコースで、且つデートや遊びにピッタリな立地であろう。

以上が僕がたたき出した、うどんブーム再来の理論である。
そして何より、

僕がうどんすきだからみんな食べてほしい。


あと、

大阪のうどん屋さんの行列、すごいからもうブーム来てる説。

正直この点が僕が一人でうどんブームを騒いでいる理由です。
おいしいうどん屋さんは、またいずれ紹介していきます。
まずは身近なうどん屋さんへいって、

うどんってこんなうまかったっけ?

を体験していただければ幸いです。

あと、うどんブームを唱えた奴として、少しでも名が残ると、
涙出ちゃう。

以上、うどんラブな記事でした。

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