否定は時に自らの描こうとした夢を壊したがるんだ最終回(小説もどき)

俺は、社長室の前にいた。

社長の机に1つの封筒。

『覚悟を決めたんだな』

俺は『はい』と一言。

退職の理由を話したあとで、頭を下げ、社長室を立ち去ろうしたときに…

『ちょっといいかな?』

と社長に呼び止められた。

『これから、多くの困難が君を襲うかもしれない。しかし、やりがいと達成感、成長は保証されている。がんばりたまえ』

そう言って、社長は名残惜しそうに握手をした。

帰り際、何年もお世話になった会社や、人たちの事を考え、さびしさをつのらせていた。


『親友の一言が、ここまで俺を変えるとはな』


社長の言うとおり、これから、多くの困難や難題が俺を襲うだろう。

ただ、俺はもう一人ではない。

『失敗したら、戻ればいいや』

そんな、ポジティブなことを思いつつも、覚悟を決めた俺は、次の目標へと歩き始めたように見える。

多くの人からの期待や不安もあるなかで、一筋の希望の光が俺を差し込んだような気がした。


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