社内調整の「アレコレ」と「テクニック」【82軒目】
おはようございます。
わたしは、飛び込み営業をせずに、3年間で100棟以上の戸建を開発した不動産営業マンです。(仕入営業マンとも呼ばれます。)
「転職ビッチ」であり、アラサーで、すでに5社以上の職場経験があることから、よくいえば「経験豊富」わるくいえば「飽き性」と言えるでしょう。
そんなわたしが、社内調整の「ちょっとしたコツ・考え方」みたいなことを書きました。
優秀なビジネスパーソンは、社外だけではなく、社内調整も上手です。
ぜひ、不動産業界で働く仕入営業のみなさんは、記事の内容を吸収して、ビジネスの現場で実践してみて下さい。
インセンティブを捉える
あなたは、「仕事において、2つ上の役職者だと思って、物事を考えろ」と言われたことはありますか?
わたしが、新卒として初めて働いた会社では、「社長だと思って判断しろ」と言われました。
おかげさまで、「採算意識」「効率」「生産性」みたいなことは、そこらのサラリーマンよりも段違いに考えて行動しています。
視座を高くもって働くと、「やらされ感」「受け身の姿勢」がなくなり、自己成長に繋がり、なにより戦略的に物事がすすむと、ピースのパズルがバッチリとはまる感覚がたまりません。
ようするに、仕事が楽しいのです。
「自分のお金を使ってビジネスをやっているとしたら?」と、日頃から考えれば、ビジネスチャンスは逃さないようにするし、無駄は徹底して省くでしょう。
ただ
いくら視座を高くもっても、必ずしも、「最終的に同じ考え方になる」とは限りません。(これが社内調整の面白いところです。)
それぞれの立場や事情によって、考え方は異なるのです。
たとえば
仕入営業の立場からすると、土地の購入が第一なので、「戸建のプランは1日でザックリ後で考えて、”えいや”で買付を提出しちゃおう!」となりますが、設計からすると、どうでしょう?
「いやいや、ザックリ過ぎるよ。後で、同じプランが入らなかったら、こちらの責任だ。プロとして、こんなに雑な仕事はできない。2日くれ。」と考えます。
お互いプロですが、プラン作成希望日が「1日」と「2日」で意見が食い違っています。
『土地を購入して、利益をあげる』が、お互いの共通認識なのに…言っていることは、どちらも正しいのに…
それぞれの立場が違うから、「1日で買付を出したい仕入営業」と「2日かけて、しっかりとプランを作成したい設計」に分かれてしまうのです。
ここで、「きれもの」「デキるやつ」は、自分の立場で物事を考えません。
社内調整が上手なビジネスパーソンは、「インセンティブ」つまり、「相手をやる気にさせる動機、相手が求める利益」を捉えます。
「なにをしたら相手は喜ぶのか?」「どうすれば、相手は快くOKしてくれるのか?」と、自分の都合ではなく、相手の立場で物事を考えます。
相手が納得したうえで、自分がのぞむコトを達成できたら、それは「社内調整が成功した」と言えるでしょう。
さきほどの例でいう、あなたが仕入営業である場合…「設計は、どうしたら1日でプランを仕上げたくなるだろう?」と考えることです。
わたしが仕入営業であるならば…(設計担当が、業務がいっぱいで忙しいとしましょう。)
「わたしのプラン作成は、新人にまわしていいですよ。そうすれば、あなたの業務量が減るでしょう?」と伝えます。
すると、忙しい設計担当は、プラン作成が1つ減るので、喜んで設計部署の新人に業務を振るでしょう。
そして、わたしのプラン作成がまわってきた設計新人には、こう言うのです。
「新人くん、きみの実力を確かめるために、わたしのプランを1日で作成してみてくれ。もしスピーディに作成することができたら、設計部長に、きみのことを褒めておくよ」と。
これで、設計新人も「やる気(インセンティブ)」がでます。
頑張って1日でプランを仕上げたら、自分の評価が上がるのですから。
仕入(わたし)の立場からすれば、「プランの完成度」は求めていなくて、とにかく早く買付を出したいので、新人が仕上げた「雑なプラン」で構わないわけです。
こうして、三者(仕入営業・忙しい設計・設計新人)の利害が一致しました。
できない仕入のビジネスパーソンは、「忙しい設計担当」に対して、「どうにかしてくれよ!」と自分の都合だけを押し付けてしまいます。
ときに、「強引さ」「マンパワー」が必要なときもありますが、どうにもならないときがあるから、社内調整力は身につけておいて損はありません。
社内調整のテクニック
この有料マガジンは、わたしの「実話」「実体験」を盛り込むのがモットーですから、ここからはわたしが実際におこなった社内調整エピソードを公開します。
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