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悪徳不産屋との戦い【12軒目】

「100万円だせば、この境界を認める」

不動産取引の際に、
こんなことを言われたことがあります。
(悪徳不動産屋です。)

みなさんは、悪徳な不動産屋に
お会いしたことはございますか?

なかなか、会う機会がないでしょう。

わたしは、一都三県で3年で100棟の戸建を開発し
小さなベンチャー企業から大手上場企業まで、
不動産会社を5回ほど転職した経験があります。

そんなわたしは、ほかよりも、すこしだけ、
不動産取引をする数が多いので、
『悪徳不動産屋』に出会うことがありました。

今回は『測量』についてもふれていて、
ちょっとしたテクニックや知識も共有するので
是非、持ち帰って下さい。

【この記事から、得られること】

  • 不動産開発の過程

  • 土地の測量に関する知識
    (筆界特定の実態)

  • 悪徳不動産屋の実態

実体験を赤裸々につづるつもりです。
このnoteだけで得られる、
唯一無二のエピソードをお楽しみ下さいませ。
(返金もOKですよ)

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戦いのはじまり

東京都にある『世田谷区』をご存知ですか?
有名なところでいうと
「所さんの世田谷ベース」「木梨サイクル」など
芸能人にゆかりのある不動産が、
数多く存在するようなエリアです。

戸建住宅を開発するわたしは、
そんな世田谷区の「とある土地」に目をつけた。

いきなりですが、ここで質問です。

土地の大きさは、
どうやって確定するのでしょうか?
(ほんといきなり)

これには「測量」という作業が必要です。

【土地の測量ながれ】

  1. 塀や道路などの構造物を目安にして、
    「取引する土地の大きさ」をはかり図面におこす。

  2. その図面を、
    隣の土地所有者と確認しながら、
    「ここから内側がおれ。外側はおたく。」
    と認め合い「さかいめ」がはっきりする。

土地の「さかいめ」を境界(きょうかい)と呼び、
土地の四方すべての境界が「確定する」と、
土地の大きさが決まります。

これが
『確定測量(かくていそくりょう)』です。

土地の境界が確定したら「境界杭」をうちます。
こうして、土地のさかいめを「カタチ」に残して
お互いのトラブルをさけるんですね。

でだ、

わたしたち「戸建デベロッパー」は
土地の範囲(おおきさ)がわからなければ、
戸建を開発できません。

言い方を変えましょう。

『大きさがわからない土地は、買えません。』

だって、そうでしょ?
トラブルにつながるんですから。

境界が確定していないってことは、極端な話、
お隣が、こちらの土地を
「お隣のものだと思っている」が、ありえます。

こちらの土地を勝手につかわれたり、
人が通ったり、ものが置かれたり、

わたしの土地はどこからどこまでなの!
って話です。

こんな状況の土地に戸建を開発したところで、
お客様に安心して住んでもらえないんですよね。

だから、お客様に、
価値のたかい戸建住宅を届けるためにも
わたしたち戸建デベロッパーは、
『確定測量』してから、土地を買います。

確定測量は、
売買契約してから決済までの間(3ヶ月間)
におこなうことが多いです。

土地を買う手順は、まず「契約」を交わして、
それから3ヶ月後に
「決済(お金や土地の引き渡し)」です。

わたしが買おうとした世田谷区の土地は、
この「確定測量」で問題が起きたのでした。

売買契約してから決済までの『3ヶ月間』でおきた
「お隣との境界紛争のお話」になります。
(ここに、悪徳不動産屋が絡んでくるのである)

ただしい境界はどっち?

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