【極寒の中の願望達成@箱根】
その日は朝から寒かった。予報でも天候が荒れることを注意していた。ひと月も前からこの日は箱根の温泉に行こうと友人5人で計画していた日だった。しかし、僕は行きたくなかった。なぜなら目的とした温泉があまりに古く心地よくなさそうだったからだ。前日まで行きたくなくて悶絶していたが、僕は行くことを決めた。
その温泉を希望した友人と、もっと仲良くなりたかったからだ。彼と関係を深めるために行こう! そして当日。乗りたかったロマンスカーの時間に間に合わず、新幹線での移動となった。ところが蓋を開けてみると、ロマンスカーはダイヤの乱れ激しく箱根行きが小田原止まりになったと言う。
さらにクルマ組の友人はひどい事故渋滞に巻き込まれて90分も遅刻だ。遅れた友人を待つために現地でカフェに入ったのだが、この時一緒にいたのが目的の温泉を望んだ友人だった。二人でゆっくりと話した。目的の温泉が嫌だと言うことも。しかし彼と話すと、その温泉の魅力もわかってきた。
漸く全員が合流し、クルマで箱根の山を登り温泉に向かう。進むにつれて下がる外気温。山の木々に雪が積もっている。ついには氷点下になり、道は積雪してきた!夏タイヤの走行限界に入った時、温泉についた。なんと臨時休業。山を降りて、別の温泉に入った。かくして僕の願望は全てかなった日、となったのであった。