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目玉の手術をする

幼少期からアトピーを患っていた子は、
本来高齢者が発症する白内障を若いうちから発症してしまう症例が多いらしい。
一才過ぎからアトピーだったエリートアトピストの私も、
例に漏れず20歳頃から白内障を発症した。

白内障とは、
近くを見たり遠くを見たりする「レンズ」の役割を担っている「水晶体」が白濁し、視界が悪くなってしまう病気である。
原因は不明らしい。
特に明るいところだと見えづらく、
視界が眩しく紗がかかったようになってしまう。
視界を改善するには手術しか方法は存在しない。

私はなるべくなら痛いことは嫌いだし、
怖いし、
できるだけ、手術をなるべく後回しにしたいと思ってきた。

しかし、ある冬、
歩道を歩いていたつもりが、
歩道の脇に山盛りに盛られた雪の中を猛進し、
膝上まで雪に埋まってしまったことで、
「いい加減手術するか・・・」
と仕方なく手術を決意したのである。

手術にあたり、先生に
「アトピーの人は網膜剥離になる可能性が高いので一泊手術になります」
と言われて手術は一泊になった。
アトピーというだけで苦労が多いのに、
さらに網膜剥離になる可能性まで高いだなんて、
厄介な病気だなあと思った。

手術は、
まず流水?のようなものでギャンギャンに目を洗われて、(痛い)
麻酔の点眼をして、
目を強制的に開く器具をつけられて、(怖い)
「目を動かさないでくださいね」
とほぼ無理なことを言われ、(怖い)
「これ動かしたらどうなるの?!?失明しちゃうの??!?!」
というとてつもない恐怖とともに進行した。
たしか麻酔の点眼が効いたあたりで白目に麻酔の注射もした。
怖すぎるだろ。

全て見えているし、めちゃくちゃハッキリ意識があるので、
あまりに恐ろしすぎて平常心でこの手術を受けられる人はいないと思う。

手術は、濁った水晶体をレーザーで砕いて、
黒目の端に切れ目を入れて、
砕いた水晶体を吸い出し、
人口のレンズを入れる、
という手順になる。

全て見えているので、
「あ、今レンズが砕かれた!見えない!」
「あ、今レンズ入った!見える!!」
など手術の経過が全部わかった。
そして、目を動かさない、はもう意識がある限り絶対無理なので、私は
「この手術は本当に成功するんか・・・?」
と思い、手術が成功することをとにかく祈りながら手術を受けていた。

無事手術が終了し、
眼帯をつけられて病室に戻された私は、
麻酔が切れてから目が痛んで何度も「ウウッ・・・」となった。
手術の恐ろしさも相まって完全に心が折れた。
目に水が入ってはいけないので、
そこから三日間は頭を洗うのも顔を洗うのもダメだった。

・・・・・・と、いうのを、
私は15年前くらいにやったのですが、
お気付きですかみなさん。
上記の手術、やったの

片 目 だ け

なんです。

そう、「両目とも同時に手術するのはリスクが高い」ということで、
当時はより悪化していた左目だけを手術したので、
右目は白内障のままなのです。
なんなら年々悪化し、
写真のように目の中心が濁っているのが見たらわかるレベルになってしまいました。

白く濁った目の中心


そんな!
右目ですが!
水晶体の濁りがあまりにひどくなり、
ほぼ視力がなくなって、
コンタクトをしてもメガネをしても視力がほとんど出ないので、
全ての視力を手術済みの左目だけに頼るという生活を送ってきたのですが、
もうあまりに不便。もういい加減限界。
しかし手術があまりに恐ろしかったため、
「手術が終わったら優しく褒めてくれる彼氏ができたら手術をするぞ・・・」
と私は強く決めていました。

・・・え?
それって今じゃね????

と思い、
右目の手術をついに!!!
受けてくることが決まりました!!!!!

優しい彼氏は手術に付き添ってくれるそうです!
優しいね!

と、いうことで、
9/26に手術を受けてきます。

彼氏がついてきてくれるとはいえ、
またあの手術と同じことをするかと思うと恐怖で気が狂いそうです。
無事に手術が終わるよう応援してください・・・!

手術が終わったらまた手術レポします!

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