きのう何食べた?ドラマ4~6話感想

標題について感想。今回は家族について思う視点で3話分感想を書こうと思う。

4話
シロさんのお父さんが手術することに。病院に行くシロさんへケンジはミニタオルを渡す。手術中にお母さんは取り乱し落ち着いた時にハンカチを忘れたことに気がつく。シロさんはケンジからもらったことを伏せて知人からの贈り物と言って渡してあげた。
シロさんの親が取り乱す様を見ての動揺は共感しやすい。自分を庇護し時には導いてくれた指標的存在が堂々とした佇まいを崩すのだ。自分自身が迷子になってしまうような感覚が襲う様それがなんとか落ち着かせようとするシロさんを通して見ることができた。またミニタオルを渡す際にケンジの存在を隠すのはゲイであることを親に意識させたくないというのもあるだろうが、恋人の話を親にいうのを躊躇うような少しの気恥ずかしさみたいなものも感じた。

5話
シロさんのお父さんは無事に手術が終わり、シロさんは年末を実家で過ごすことになる。しかし、お母さんからのお小言を聞いてから実家に帰ればさらにお小言が増えると帰りたくないというシロさん。ケンジは親がゲイに理解があることがどれだけ恵まれているかと言い怒ってしまう。
親は子どもを理解したいと思い、親だからこそ理解も受け入れもできず拒絶してしまうという思いもある。家族の形と同じ様に親の愛情は様々な形があるのだと感じる。

6話
シロさんはひょんなことから知り合ったゲイである小日向から食事に頻繁に誘われていた。同じく職場に研修に来た女性にも好意と取れるようなコミュニケーションをとられてしまう。そんな2人のことをケンジには言えずもやもやしながらそ2人に対応するシロさんだった。
自分が他者から好意を持たれていると感じた時にそれをパートナーに伝えるかどうか。パートナーの気質によるとは思うが大概パートナーと要らぬ波風を立てたくなければ黙って対応するのが普通だろう。シロさんも同じ様に黙って、あるいは一部事実を歪曲してケンジに話す。誰か好きな人と暮らす時その人とどうすれば上手くいくか。全てをオープンにしてお互いをさらけ出すというのも良いのだが、お互いに秘密を持つ、言わなくて良いことは言わない関係性というのもまた相手を信頼し配慮するということなのだろう。

5話ではケンジが袋ラーメンを本気で作るシーンがあるのだが、これはあるあるなのか無駄に凝った自分ラーメンを作っていてわかるわかる!やそこまで細かくする?と共感と拒絶?が入り雑じりいつものシロさんが料理をする時よりもさらに面白かった。
案外、誰もが作る袋ラーメンなどのほうがその作る行程には魅力があるのかもしれないと思った回でした。

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