きのう何食べた?ドラマ3話分感想
YouTubeで劇場版の宣伝をしていて、漫画でも存在をしっていたのだが、実際に見てなかったのもありHuluで5話分一気見!
個人的な評価は良ドラマ。
西島秀俊と内野聖陽の演技が本当に良い。
ちなみにこの2人はこの前までやっていた朝ドラの「おかえりモネ」でも大人として悩みながら子どもを導く存在として二話のみだが掛け合い演技が冴えていたので、おかえりモネから入った私としては同じ人間でこんなに変わるかとすごく振り幅のある演技に口が( ゚д゚)ポカーンでした(笑)
ストーリーとしてはシロさんとケンジ2人のゲイカップルが主人公のグルメドラマだ。
このドラマを通して当事者特有の悩みがあるのだと気づかされた。以下は性的志向については異性愛者であるところの私にある特権ということを話していきたい。書いていて5話分それについて書くのは骨が折れるし見る方もつかれると思ったので今回は3話分のみ掲載。
第一話では主人公カップルのケンジが職場でお客さんにゲイであることパートナーがいることを話し、2人で町中で歩いている時にそのお客さんと鉢合わせし、カミングアウトしたことがばれてしまう。パートナーのシロさんは大変怒るが、「なんで職場の人は奥さんの話ができるのに自分はダメなのか?」と気持ちを吐露する。
異性愛者の特権でパートナーの話が一般的にタブー視されていない。(同性愛者でもケンジのようにタブー視していない人もいるとは思うがそこまでになるのに異性愛者よりもハードルが高い。実際にシロさんは同性愛をカミングアウトしてないのでパートナーがいることも伏せている)
第二話ではシロさんが過去に女性と付き合っていたことがわかるが、ゲイでありつつも異性愛者として振る舞っていたこと(今も積極的ではないがそうだが)、その女性と付き合い続けていたらという仮定で矛盾した生活をしていたかもしれないという恐怖とも軽蔑ともとれる話をケンジに告白する。
異性愛者ならば自分の性的志向と違う相手をわざわざ選んだり、その未来を想像する必要がほとんどない。性的志向に正直に生きられるというのは異性愛者の特権だ。
第三話はシロさんは実家に帰った。両親はシロさんがゲイだと知り、できる限り理解を深め、普通に接しようとする。しかし、その姿にシロさんは不自然さを感じてしまう(父親に関しては理解も足りない発言をする始末)後日、シロさんは知人の佳代子さん(意図せずシロさんがゲイだと知っている)と同じ様に自然な距離感で接してくれればと言うが、「他人と家族は違う」と一蹴されてしまう。
異性愛者ならば自分の性的志向を家族に配慮されない。なにか重大なことに会わない限り何があってもあなたの味方と言われることなどないだろう(作中でシロさんの母親は同様のことを言う)
ドラマは同性愛者の2人が主人公だが、調理シーンも味がある。
調理後にケンジがいつも感想を言うが、2人のそういったストレスな日々を癒すかのような感想になんとも言えずほっこりした気持ちになる。
ぜひ本ドラマを観て欲しい。
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