きのう何食べた?ドラマ7~9話
ドラマ感想投稿
今回はシロさんとケンジ2人の関係性についての視点で書きたい。
第7話
ゲイ友達との食事会でシロさんは昔から好きだった女優さんがいることがわかる。ケンジは嫉妬してゲイ友達からはシロさんは両性愛者ではないかと茶化される。シロさんは「女性が女性アイドルを推しているのと同じだ」と反論するが、ケンジの嫉妬は変わらない。
食事会は終わり帰宅中に雨に濡れシロさんは風邪を引いてしまう。ケンジは慣れないながらも食事を作る。
ケンジはドラマを通して常にシロさんへの愛情表現を良くしている。料理のコメントも具体的だし、できればくっついたり手を繋ぎたい。シロさんはドライなのとゲイを隠すために外での接触は控えているし、家でもべたべたさせない。看病というシロさんの体力気力がない中で行われるケンジの料理は愛情たっぷりをかなり表現している。レシピに忠実にいこうとしつつ、性格から具材を多くいれたりするのもご愛嬌だ。
シロさんはシロさんで寝ているときにツッコミ満載だったのをケンジには言わずに良いところを挙げて感謝を伝えることで、ケンジの一方的な愛情だけでないのだというのがわかる名シーンだった。
第8話
ケンジの友人との食事に誘われたシロさん。ケンジの友人というのはゲイカップル。男四人のテーブルの異様さを気にするシロさんはつい素っ気ない態度をとり、帰り際に謝ってきたケンジを怒鳴り付ける始末。
後日桃の安売りをしていたことでケンジのために買ってあげる。
シロさんがゲイだと知る佳代子さんと買い物後に話していると、ケンジと別れてもケンジはすぐに新しい相手が見つかる気がするが、自分はまたパートナー探しから始めるのも億劫でありだから絶対に別れないように気を遣ってると告白する。
その後またも同じメンバーで食事会を今度は自宅で行い、前回の食事会も含めてシロさんへ弁護士としての依頼をするための会だったことが明かされた。
ケンジはシロさんがゲイを職場にカミングアウトしていないことを気遣いこのような回りくどい方法をとったことで落ち込んでしまつ。シロさんも自身の許容力のなさを気にしつつ、このままケンジがいなくなることもあり得るんだということをふと思う。
翌朝には2人の関係は元通りになったが、この結婚していないからこそ、いつでもいなくなれる、なってしまうという不安定な関係だからこそ2人はお互いを気遣い合って生活できるのだなと異性愛者同士であれば結婚という制度に守られた関係性があるがそれがないからこそ2人はお互いを思いやることを意識的におこなっているんだなとある意味苦境の中だから見られる関係性だと思った。
9話
友人の結婚式に参加し、ゲイであることをカミングアウトできないため弁護士という職業から女性参加者から言い寄られ、食事がとれなかったシロさん。
帰宅し簡単にパスタを作って食べると一人の時はこんな料理で済んでいたとケンジが来たことで生活が変わっていることを実感する。ケンジが帰宅し、ふとシロさんはお揃いの指輪を買おうという。ケンジは大はしゃぎになり、後日、アクセサリーショップで吟味に吟味を重ねて購入した。
後日夕食はパスタ。ケンジと一緒に食べるとケンジ美味しそうに食べている姿に満足感を得たシロさんだった。
結婚式のことがきっかけとは言え、指輪を買うという2人にとっての関係性に新しい要素を付け加える共同作業にはなかなか目が離せなかった。シロさんはなんでも良いスタンスでもケンジがそれを許さない。ケンジのこだわりをめんどくさそうにでも付き合うシロさんの構図は面白いが案外シロさんも嫌ではないのだろうという見え方だった。
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