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真に恐れるべきは有能な敵ではなく無能な味方である

また「社会保険料」がSNSのトレンドに入り、燃えている。
フジテレビなんてどーでもいいので、こちらがもっと大炎上した方がいい。

今度は、「賞与を除く年収798万円以上の人を対象に厚生年金保険料を上げる」つもりらしい。
厚労省は相変わらず、「取れるところから取れ」という発想しかできないんだな。
年収が798万円あっても手取りは当然もっと少ないわけで、例えば物価の高い東京で子育てすることを考えると、これだとますます少子化が進むだけじゃないかな。

”賞与を除く” が条件なんだから、それなら企業が年収を798万円未満に抑え、本来の年収(賞与を含めた)になるように賞与を上げることで調整すれば、社会保険料は上がらずに済むのかな(賞与にかかる社会保険料が上がる可能性はあるけれど)。

それにしても日銀が利上げをする可能性が高まっているこのタイミングで、よくもまぁこんな案を平然と出してくるな。
利上げが決まれば政府・日銀の抱えている国債利払いも増えるから、今後きっと増税の話題も出てくると思う。それに利上げをすると株価が下がるだろうから、株などで運用している年金積立金の運用成績もおそらく下がることになる。そうなるとまた、「社会保障費が足りないから社会保険料を上げる」と戯言を言い出しかねない。

それに加え、利上げをすると中小零細企業の倒産がさらに増えるだろうし、住宅ローンの金利も上がる。これだと年収798万円以上の住宅ローンを抱えている人は、ローンの金利上昇に加え、社会保険料も上げられることになる。
また、金利を上げたところで日米の金利差はそれほど縮まらないだろうから円安傾向も変わらないだろうし、以前から述べているようにインフレはまだ続くとぼくは考えている。

これで、結婚や子育てなんてできるの?

そもそも家族構成なども考慮せずに「年収798万円以上だと高所得者」なんて勝手な設定、誰が決めているんだろうな。
厚労省の無思慮さ、無能さに呆れるばかりだけれど、彼らはもはや国民の味方ですらないな。

おかげで、書くつもりだった内容と違う話になってしもうたわ。


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