【一瞬で自分を変えるセルフコーチング】❝コーチング=よく聴きやさしく問いかけること。家庭内でも役に立つ。❞
1.こんな人に読んでほしい
・自分は誰からも愛されていない、人から好かれる魅力なんか何も無い、と思っている人
・とにかく物事の本質を掴みたい人
・自問自答の結果、ネガティブな気持ちになってしまう人
2.読んだ後に残ったこと
◆簡単に言ってしまえば
コーチングをすると「いろんな悩み」が解決するよ、というお話。
例えば、
・本当に大切な考えを見つけられる。
・悩む時間をなくせる。
・行動を起こすことができる。
・目標達成までが早くなる。
◆コーチングとは「あなたが本当にやりたいことは何?」の答えまでをサポートすること。
・目標と達成イメージが明確になる。
・目標までの行動が具体的になり促される。
・コーチと約束をすることで怠け心が克服される。
◆この本では以下の11個の分野で「質の良い自問自答」をしています。
ここでは私が必要だと思った分野だけをピックアップしました。
「」は質問の具体例です。
①セルフイメージを上げる
自分は愛されてない、魅力もないと感じている人は自分の成功体験を忘れがち。ネガティブなセルフイメージは過去の経験と思い込みが影響している。
無理やり思い出す。沢山書き出して残す。
「人からありがとうと言われたことは?」
「頑張っていい結果を得られた経験は?」
「昨日の、先週の、一年前の自分よりも成長したところは?」
浮かばない時はとにかく前向きな振り返りをする。
「ありがとうと相手に伝えたのはどんな時?」
「最近笑ったのはどんな時?」
「誰といると元気になる?」
「他人から言われて嬉しかったことは?」
「自分らしいと思えるときは?=心穏やかでいられるときは?自分に対して違和感なくいられるか?」
②自己肯定感を高める
自分をもっと好きになるために他人の目を借りてみる。
「もし自分がオークションに出されたら、どこが一番評価されるだろう?」「恋人は自分のどこが好きなんだろう?」
ネガティブな言葉をポジティブな言葉に言い換えて沢山浴びる。
「自分が一番活躍できる場面はどんなことだろう?」
「自分なんて…」はやめる!!
③思い込みを外す
不安のほとんどは思い込み。
こうに違いない、という考えが思考の幅を狭める。
「本当だろうか?100%間違いないといえるだろうか?」
「例外があるのでは?あるなら、具体的な例は何か?」
ボトルネック的な課題があるとしたら、
「もし、すべての制約がなくて自分の自由にできるとしたらどうする?」「もし、無限にお金があるとしたらどうする?」
と仮定して考えてみると、いったん狭まった思考がリセットされる。
制限を取り払うことで真に目指したいものが見えてくる。
④成長力を鍛える
「自分は何を得たのか?」
「得ようと思って得たのか?それとも偶然の学びだったのか?」
「何を学んだか、何に気づいたか」 (経験→振り返り)
「具体的に何に生かす?」(概念化・言語化→実践)
⑤行動力を磨く
「やれることで一番小さいやれることは何か?」
「今すぐにできることは何か?」
やりたい、変わりたいと思った時にすぐにできることをやる。
「もし、やりたいと思っていることを今のようにやらないままだったら、後悔しないか?」
「先にほかの人に取られたら、代わりに同じ事されたら嫌じゃない?後悔しない?」
⑥人間関係をよくする
「この世は魂を成長させるための学校」
周りの人間は自分の成長のために雇った俳優だ。
「この人の取扱説明書はどんなんだろう?」と好きになる必要はなく、関心を寄せるだけでよい。無理に近づかないなくてもよい。「この人との関係を通して何を学んだ?どんな意味があった?」とポジティブに振り返る。
⑦モチベーションを上げる
人を楽しい気持ちにしたいとき一番いい方法は、楽しかった時の思い出を語ってもらうこと。自分の内面から「行動を起こしたい」と思えるようにするには、
ワクワク感、危険察知、責任感、使命感、貢献感が動機となる。
「いつ、何がどうなっている状態を目指す?」
「1年後はどんな仕事をしていたい?」
「5年後の自分は今の自分にどんなアドバイスをする?」
3.余談
私はこの本を読む前すでに、コーチングの効果を感じたエピソードがあります。以前勤めていた会社での話です。
「ついさっきコーチング講習を受けてきた!」という先輩社員のモルモットになった時です。個人面談として仕事に関して色々質問されていくなかで、自身の欠点やその改善点を「自発的に考える」ことが出来ていることに気が付きました。声に出して相手に話すことが普段の書き込み型の評価表よりもずっと責任感を持たせるのに効果的なんだろうな、と当時思ったことを覚えています。正直、指摘だけの場合「これから何をどう行動したらいいのか」がぼんやりとしていて分からないことが時折ありました。
面談の形式が質問メインに変わるだけで、前向きにかつ積極的、自発的に良くしていこうと考えられる。これがコーチングってやつなのか!と当時は感動しておりました。
指導とか説教みたいなものが苦手な私(おそらく皆さんも)にとっては合っている方法だと思い詳しく知りたいなと思ったのが、このセルフコーチングという本に興味をもった背景というかきっかけです。
この本の著者の
「世の中への貢献と自分の幸せを両立させる方法はないか」について。
私自身の今後の人生、もしくはこれからの人間が目指すところはそこだと思っています。
これからは会社に所属する以外でも、どうやって世の中に貢献する幸せを実感するか。(そしてお金を稼ぐか。)ということを考えていく必要があります。
多くの現代人も皆こうした課題を感じているのではないでしょうか。
住んでいるところや年齢関係なく個人の幸福度を高めていくことが結局は大切で、現代はそのことに多くの人が早めに気づき始めている時代だとひしひしと感じます。
セルフイメージを上げて、自己肯定感を上げて、成長する力と行動する力を精一杯引き上げる。あっという間に過ぎてしまう日々を気付きと前向きな行動で満たして、満足度の高い人生を送る。
ぜひとも目指したいところですね。
著者名 林 英利
タイトル 一瞬で自分を変えるセルフコーチング
――最高の「気づき」を得る、自問自答の技術
発行元 三笠書房 電子書籍