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恋に恋して

私は、流行りのものに乗ることを避けたいと思うことが日常的にある。
周りが騒いでいればいるほど、だ。天の邪鬼のような心理が働き、1歩ひいたところから見ているのが心地よい。

みんなの輪に入りたいけど、同じことをすることへの抵抗からである。
よくよく考えるとつまらない話であり、周りから見てもつまらない人間である(笑)


5年前、「恋」という曲とともに「逃げるは恥だが役に立つ」というドラマが一大ムーブメントを起こしていた。
ドラマは見ていなかったけど(今思えばもったいない)、世間を賑わせていた「恋」という曲は日常的に耳にしていた。その曲を星野源という人が歌っていることも知っていた。
星野さんは、コウノドリ(2015)の時から知っていたけど、ファンというほどでもなく。名前と顔が一致しているくらい。

「恋ダンス」をみんながやっていても、私はそのブームに乗るのが嫌で(本当つまらないプライド)、あえて踊らなかった。結婚式や忘年会の余興もほとんど恋ダンス。
あれだけテレビに出ていたのだから、ファンでなくてもドラマ見てなくても、サビは覚えていた程度。踊れない人は社会から阻害されるのではないかと思うくらい、BIGな旋風だったのではなかろうか。

ファンとなった今思えば、もったいない話だ。音楽ど素人の私の耳に、ずーっと残るPOPな音楽。早くから深追いしたかった。
今日は「恋」発売から5年だと。今でもこの曲を聞くと、胸が高まり踊りたくなる。

あの時、意地でも踊らなかった恋ダンスも、体の中から踊っているような感覚になれる。

「自分の音楽」を世間の真ん中に持ってきた星野源という男に私はいま、恋をしている。

まさに「majiで恋する5年前」だったのか…



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