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「生命体」は生きとし生けるもの全てへの賛辞

星野源という生命体から、また最強の創作物が夜に放出されてしまった。

タイトル「生命体」

8月19日から開幕の世界陸上、そしてその後に開催のアジア選手権のテーマソングとして、この曲が流れるというニュースが飛び込んできた。

息子が中学生となり、陸上を始めてからというもの、私はこれまでより更に世界陸上が楽しめるようになった。
大会の、あの一瞬で力を出し切るために積み重ねた練習。そしてレース前の食事や健康管理など、表には見えない部分での苦労がたくさんある。いろんな背景を抱えて、この大舞台に立っているのだと思うと、選手たちのことをこれまで以上に全力で応援したくなる。

そんな世界陸上のテーマソングを、源さんが?!そのニュースだけで心が躍った。


14日、私が母に送ったLINE。落ち着け。嬉しかったのだよ、それくらい。

そしてそのリリース日はあっという間にきて、8月14日。MVと同時に解禁ということで、まずはMVの方を見ることにした。
源さんが歌う姿が多めで嬉しいな、と思ったのと武嶋さんのサックスに合わせて踊る?ステップを踏む?のがめちゃくちゃかっこいい!

とにかく見てくれ人類。いろんな業界の人がたくさん出ている。こうして映すことで、スポーツマンだけでなく、社会生活を送る「人間」の姿を見せているのだと感じた。
最後の最後まで気を抜かない野源で有名なので、ぜひ最後まで。笑

そしてまた歌詞がね。声に出して読みたい日本語シリーズあったら、掲載してほしいくらいにびっくりする言葉が並ぶ。

冒頭からそうだ。

"選べぬ乗り物抱え"
障がいや病気、置かれた環境、生まれた国、様々な状況のことだろうと思ったけど、それをこのように表しますか…と。あ、この世に生きる生き物たち(生き物以外もあるかな?)のことですかねこれは…万物たち。聞こえるか万物たち…星野源が歌ってるぞ。 ←

"無自由な運命も"
不自由じゃなくて、無自由。この言葉を使ったのも何やら意図があるはず。
と思っていたら、Twitterで興味深いものを見つけたので本を早速ポチッた。その中で「無自由」という言葉が使われているらしく、読んだらまたどこかで感想を書いてみよう。

無自由 って書くと、平等な気がせん?
不自由が与える印象と違ってくる。そんな言葉のちょっとした使い分けで楽曲の深みが増している。音も言葉も操る天才野源。操るというか、めっちゃ仲良し!

そして、歌詞も歌い方も胸に刺さって口ずさもうとすると泣きそうになっちゃうのが
"命は足掻く 死ぬな 研ぎ澄ませ 行け 走れ"

死ぬな て直接歌詞に入れてくるのエグい。
エグいなんて言葉使うなんて思わなかったけど、この感情を表現するのに適切な言葉が見つからなくて、エグいに逃げる(笑)

"行け 走れ"はもう、ダイレクトな応援なんよ。
走れ の部分の伸ばし方ね、曲を聴いてもらえば伝わると思うけど、声の伸びもいいし気持ちも込もってるから泣いちゃうんだよ。ファルセット多めの歌なのに、ここは地声で力強く。


「今を生きる人たちへ」
「彼方へいってしまった人たちを想いながら、此処にいる人たちに捧げます」
これだけでなんだかもう、込めた想いが伝わる。すんごい歌だよほんと。タイアップ曲もしての役目はもちろん、それだけではなく自分の曲としても成り立たせることが出来るのは、毎度毎度本当にすごい。すごいパワー使ってると思う。

元気がなくなったとき、走り出す時、自分自身を鼓舞したい時、そうじゃない時でもこの曲を聴くと何か動きそうな気がする。

冗談抜きで、私の人生の応援歌となりそうです。

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