『江戸落語奇譚』・青野短モチーフネイル
以前の記事でも触れた小説、奥野じゅん先生の『江戸落語奇譚』に出てくる、美形文筆家・青野短さんのモチーフネイルを作りました!
実は、江戸落語奇譚 寄席と死神が出版された2021年初夏、すでにデザインは練っていたのですが、私事で大変な時期と重なり、着手ができていませんでした。気付けば約1年間、小説やアニメからのモチーフネイルは作れずに過ごしてきましたが、もうすぐ1年が経つということで、そろそろ気持ちも上げていこうと、まずは短さんネイルを完成させたくて、デザインを練り直しました。
短さんといえば、「六月生まれ、根津在住の文筆家、花札狂い」ですね。寄席と死神で桜木月彦、ぴこさんに渡した真っ白な名刺にも、牡丹と蝶が使われています。となるともう、花札・牡丹・蝶は外せません。そして名前にもある「青短」も入れたい。でもシンプルにしたいなぁと思いながらデザイン画を描きました。花札なので使用チップはスクエア、長さは約2センチです。
昨年考えていたデザインでは、牡丹や蝶の鮮やかな色を出そうと思っていたのですが、始まりと未来まで読んだいま、シンプルな美しさを表現したいなと思うようになり、モノトーンでまとめることにしました。
ただし、〝日常に溶け込む推しネイル〟がモットーなので、ベースは真っ白にはせず、白とクリーム色に近いオフワイトを重ね合わせています。札は赤ではなく黒にしました。中指は札の枠が重なっているイメージです。親指は「牡丹に蝶」、薬指は「牡丹に青短」のイメージです。青短だけをアクリル絵の具で色付けしました。全体ツヤなしのマットコート仕上げです。マットにすることで、白の持つ強さを抑えています。
ちなみに、牡丹と蝶はGペンで描いています。使用インクも漫画等で使うあの黒インクです。ジェルや絵の具よりも柔らかく、落書きのようなラフな仕上がりにしたかったので、Gペンで描きました。
もうひとつのパターンとして、中指は「牡丹のカス」も入れてみました。こちらの方が、曲線が多いので可愛らしいイメージですね。
ここはもう、私の勝手な妄想ですが、死神の子供とぴこさんが一緒にお絵描きをしている時に、花札を見ながらぴこさんが描いた牡丹と蝶、のイメージです。ぴこさんの画力を可愛らしいレベルにして申し訳ないです!
地爪の長さでも十分に表現可能なデザインなので、短さん推しの方はぜひ楽しんでいただけたら嬉しいです。形はラウンドよりもスクエアの方が花札の感じが演出できると思います。
これから夏の季節に入るので、足の指でも楽しめますよ♪手でも足でも、モノトーンでおしゃれなネイルとして、短さんネイルを纏ってください!
ということで、念願の短さんモチーフネイルをお披露目できて感無量です。奥野先生の次作も楽しみにしています!
余談ですが、我が家にあった花札は、大統領の赤です。子供の頃によく家族で花札をして遊んでいました。いつかまた実家に帰ったら、両親と花札をしようと思います。
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❁ 追記と宣伝 ❁
こちらのデザインは、わたしの大好きなネイリスト、そして師匠と(勝手に)呼んでいるネイリスト仲間のAkiさんから習った技法を使っています。
AkiさんはVOGUE JAPAN BEAUTYさんの企画でもお馴染みのネイルアーティストです。現在、サロンワークはされていませんが、ついにAkiさんの技術、センスが大爆発したYouTube channelが始まりました!ネイルアートのHOW TOなどを配信する神動画配信です。
ネイリストだけでなく、マニキュア派やセルフネイラーさんも再現して楽しめる内容がてんこ盛りのコンテンツです。今まで見てきたネイル動画の中で1番!と言っていいほど技術工程や説明がわかりやすく、有料級の内容です。こだわり抜いた画質も綺麗すぎる…ぜひネイルが大好きな方はご覧になってくださいね!Akiさんの人柄も伝わってくるほんわか動画です。