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【海外シングルファザー日記】ドナウ川のほとりでラグビー / ヨーロッパでスポーツをするということ

冬の足音がする中での大会

ドイツミュンヘンは11月初旬で冬の足音がします。ちゃんとこれから冬になるなっていう気配がすごい。気温そして基本曇りの天気。太陽さよならまた来年まで、みたいな気候です。

そんななか、今日は今年最後のラグビー大会をしに、ミュンヘンから車で2時間のRegensburg (レーゲンスブルク)まで遠征です。クラブみんなでバスをチャーターしてワイワイと。

ドナウ川のほとりでラグビー

会場はドナウ川の上流のほとり。ドナウ川のほとりででラグビーとか書くと、ただの草ラグビーも、すっげ上流階級なクラシックが鳴り響く雰囲気がします(笑)

ドナウ川っ

バイエルン州から6チーム集まっての大会です。今シーズン3戦目。ドイツはカテゴリが2年区切りなので、10歳の息子くんは、U12で年上のでっかい子供たちにまじってのラグビーです。

小さいサイズの息子くんなので、体力もフィジカルも足の速さも差があり、なによりとにかく相手がデカくてしんどそう。

ですが今日はいい活躍をしていました。やるじゃん。

ヨーロッパのスポーツあるある

そんなちっこい息子なので、試合でも練習でもあまりパスがまわってきません。昨年は日本時代の貯金もあって、あっという間にポジションを確立できていたのですが、上のレベルだとなかなかそうはいきません。

欧州に挑戦しているサッカー選手がよくインタビューで語っていますが、とにかくパスが回ってこない。

パスをもらうためには、自分が何ができるか、ボールが来たワンチャンスでしっかりプレーで示し、結果に繋げるしかないということなのですが、この年代のこのレベルからすでにそうで。いっぱい話すなり、キャラを知ってもらうだけでも不十分で、試合で勝てるかどうかのチームメイトからの評価、値踏みがとにかく激しい。

「みんな仲良く」みたいな話はなく、勝つために試合をやっているので、負けず嫌いで自己主張の強い子供達は「できる人」だけでボールを回しがち。ここに食い込んでいかなくてはいけません。

今日やっと状況が動き始めた

今日は2-3回しかボールがまわってきませんでしたが、毎回しっかりと走ってゲインして、いいタックルも何回か決めて、いい感じのプレーが出せていました。ボールを持ったら前へ走る。ちょっとでもボールを前に進めて、仲間につなぐ。これが今日はできていたので、だんだんボールも回ってくるようになりました。ボールを持ったら走る、という超基本的なことであっても、フィジカルに劣っている息子くんが勝ち取る信頼とは愚直なプレーの積み重ねなんだなあと思います。

すっごくマッチョなので是非はあるところですが、こういう経験を通じて、どんな環境にいても、頭を使って貢献してがんばって、這い上がっていく、そんな「グローバルスタンダード」が身につくんだよね。

全試合でれたわけじゃないけど要所要所でチームに貢献し、チームは大会で優勝できました。はじめての優勝。はじめての優勝。とても誇りに思います。自信にしてほしいなと。

何でもいいんで異文化ローカルな環境に身を置き、楽しみながら毎日を過ごすことの重要性を改めて認識する週末なのでした。

チーズがむっちゃおいしかった

大会はチーム持ち回りで開催。資金獲得BBQも恒例です。今日のRegensburgはチーズのサンドが売ってて、美味しかったです。

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