工作期の終わり〜風姿花伝のメモパッド
工作期も終わりが近づいたのか、趣味の循環は創作期に入る兆候が見えている。
偏西風に流されて移動する気圧みたいに予測がつけばいいのだけれど、法則性も季節性もないみたいで、ある日突然変化の兆候が現れる。
根拠はないけれど、好き勝手に作ったものに妙な愛着を感じたり、変に満足度が高かったりすると、そこで一旦ブレーキがかかるみたいな感じはある。
世阿弥の「風姿花伝」を読み終えて、解体してメモパッドに改造した。中身はサイズに合わせて切ったコピー用紙なのだけれど、妙に格好いい。
A4を四つにカットすると持ち慣れた文庫本のサイズになるというのもいい。
本の間は世阿弥が書き記した猿楽・能の有り様が挟んでいた表紙が、メモパッドになると白紙を挟むというちょっと捻った変化も面白い。
特別な工具など使わずに、できるだけ簡単に雑に作ることを心がけているので(綺麗に作るなら既製品を買えば済む話だ)、コピー用紙もカッターなど使わずに定規を当ててビリビリと破いている。
実際、カッターなんかで切り揃えてあるよりも、手で破った乱れがある方がめくりやすい。
揃っていれば立派に見えるというのも工業製品に毒された感覚でしかないのかもしれない。
(以上、きちんと作れない言い訳でした)。
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