![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/54352153/rectangle_large_type_2_a57de5ba37155f74597a39e766bf90d6.png?width=1200)
頭痛薬と日本人
頭痛薬のお世話になることが多い。
心臓が一度止まったほど、あちこちポンコツだというのに、昔からの頭痛持ちも相変わらずで、頭痛薬が手放せない。
毎日服用しなければならない心臓の薬もあるので、今は薬局で確認してもらい、問題がないと判断されたタイレノールかロキソニンのどちらかを飲む。
昨日、頭痛薬が切れかかっていることに気がついて、薬局に行った。
タイレノールは品切れで、ロキソニンを買ったのだが、タイレノールはメーカー欠品で入荷時期未定とのことだった。
いきなりタイレノールが欠品するなんて、何か理由があるはず。薬剤師に尋ねると、コロナウィルスのワクチン接種後の発熱に効果があると伝えられているのが理由だった。
「解熱鎮痛なんてそれほど差異がないんじゃないの?」
「アセトアミノフェンはワクチンの抗体生成の反応の邪魔をしない、服用するならアセトアミノフェン、とアメリカのFDAが推奨したものだから、みんなタイレノールばっかり買っていくんですよね」
「他にもアセトアミノフェン配合の鎮痛剤なんてありますよね?」
「タイレノールの配合量がいちばん多いんですよ」
薬剤師の話を聞いて、また1つの情報に流される日本人の特性が出たかと思った。
自分の頭痛が群発頭痛と呼ばれるものだと知らなかった頃、とにかく強い鎮痛剤を探して、ハワイやアメリカ本土に行くと、ドラッグストアでいちばん強力な「エキストラストロング」を買ってきていた。
薬事法の基準が違うので、配合されている成分量も多い。
アスピリン系の頭痛薬が苦手だった僕には、アセトアミノフェンの頭痛薬がいちばん相性がいいということもあった。
まさかワクチン接種の影響で、常用している頭痛薬が手に入らなくなるとは。世の中、何が起きるかわからないものだ。
しかし、日本の基準の配合で効くのだろうかと調べてみたら、日本の薬事法で決められている配合量ではアセトアミノフェンの量はやはりそもそも足りないことがわかった。
同様に他の鎮痛剤に含まれている成分でも抗体生成に影響するほどの量は入っていない。要するに何を飲んでも大差ないようだ。
この先、マスクや消毒用アルコールの時のように、アセトアミノフェン騒動になるのかどうかは知らないが、騒ぐだけ無駄。
あっちこっち駆け回るより、アメリカにいる友人に50錠入りぐらいの小さな瓶でも送ってもらうことにしよう。
いいなと思ったら応援しよう!
![樹 恒近](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/24635482/profile_91609b71ba478f475be873f49bee3d12.jpg?width=600&crop=1:1,smart)