見出し画像

店現像のフィルムに「コダックの色が...」とかほざくな

こんにちは。宮崎です。
今回も過激なタイトルですが、間違っていても謝りません。ごめんなさい。

さて、フィルムを最後に現像に出したのはいつだったでしょう。
ラボに通った学生時代、部屋を暗室にしたのはもうだいぶ前の話ですが、つい先日4x5のホルダーテストにモノクロフィルムを現像しました。
薬品の処方すら忘れ、温度計を見ず現像する雑さにアンセル・アダムスは激怒するでしょう。

ektar100が1万する現在、フィルムカメラを選ぶ理由について僕の考えを示しておこうと思います。


ー フィルムでしかフィルムの色を出せないなら、まだまだ技術が足りないって話 ー

また過激な見出しですが、本当に思っています。
お気に召されてブラウザバックしようとするあなたのことを言っています。
なぜあなたがフィルムを選ぶのか、想像してみます。

♦️しっかりカッチリ撮れないから

しっかりかっちり撮れない原因ですが、要因は機材によるもの50%くらい、技術によるもの50%くらいだと思っています。フィルム現役時代は、機材30%技術70%くらいだったかも知れませんね。

昨今のカメラは性能がとても良く、撮影者の腕をカバーしてくれていると感じます。特に連写性能、AF性能はミラーレスやAI、コンピュータ処理の進化に助けられ、MFのカメラに勝てる要素は一個もありません。
もし技術が足りないと感じているのであれば、もう少し経験を積んで技術を培うか、カメラを新調しましょう。
もし十分な技術に十分なカメラがあれば、ハイブースト状態です。

♦️しっかりかっちり撮れないと逃げたくなる

そして逃げた結果アレ・ブレ・ボケを求めフィルムやオールドコンデジの粗い絵でフラッシュをたいて誤魔化したり、編集時に明瞭度やコントラストを上げ、彩度を上げたりし出すのです。
そうして情報を排除すると、受け取り手が見えない範囲を想像してくれるので、思い出とデジャヴしてエモくなるのです。以前のコラムにも記しましたね。
しかし職業の写真を選んだ場合、しっかり撮れるから抜きの遊びの絵が撮れるチャンスを与えられます。遊びばっかやってる奴に仕事なんかないのです。
ただ近年ディレクターやプロデューサも不勉強なせいで、そのような子供騙しが通用してしまったり、何かしらの利権が働いたりしてみなさんの憧れの写真家と呼ばれるエモフィルムおじさんが ”フィルムだからエモい” とほざいているのです。

はあ…?

 ここまで見てくれた人は、一体何をしたらいいのか

そこまでいうなら教えてくれよという声が溢れかえっていますね。
物事はなんでもインプットするところがスタートではないでしょうか。
失敗を知ること、世の情報をいち早くキャッチしておくこと、成功した時の喜びを共有すること。そんなことが大切なのかなと思います。

写真に関して特筆するべきは以下の通りです。

♦️写真の質を上げるためにあなたができること

・写真集や広告媒体をとにかく見漁る
トレンドや手法を頭に入れて多くことで、何かに直面した時いきなり引き出しが開きます。

・写真集や広告媒体などの作られ方(ビハインドザシーン)を見たり、考える。
大きそうなCMやMVであればbehind the sceneがYouTubeに上がったりします。
写真であれば瞳の中を見てライトの筐体数やディフューザーの種類を考えたり、影から光の質を読み取ります。可能であれば真似をして、自分のものにできたらパーフェクトです。
ライティングを考える際、ミニチュアやフィギュアとiPhoneの懐中電灯、ティッシュや乳白色ビニールなどのディフューザーになるものがあれば一人でも再現が可能です。ここまでヒントを出したら、実践あるのみです。

・自分のバックボーンの質を上げる
真似するところまで行けたらもう一工夫してみましょう。
バックボーンとは、あなたがどういう人生をどういう生き方でこなして来たか、です。薄っぺらな真似人間は上記のインスタグラムみたいになってしまいます。
(なんでこんなに悪口を言うかは別コラムで。)
いつでも思考とその理由を拙い言葉から紡ぐようにしておくと、聞かれた時に何も言わないよりマシな答えが出せると思います。積み重ねで自分の考えも育ちます。


ー 店現像の何が悪いか ー

店でフィルム現像した時に現像方法を指定したことがありますか?
基本的にない人が多いのではないでしょうか。

僕がなぜ今回こんなに攻撃的なタイトル「店現像のフィルムに「コダックの色が…」とかほざくな」とほざいているのでしょう。
それは現像機によって自動で現像・スキャンされた自動補正されたCDデータを見て、それだけがフィルムの全てだと思っているからです。

確かにフィルムによって発色は違いますし、それぞれ違った特徴を持っています。
しかし、その手にしているフィルムのスキャンデータは間違いなくデジタルデータなのです。
それをわからずにアナログの良さを語っちゃって…

難しいように言ってしまいましたが、簡潔に初心者や写真に興味のある人に認識して欲しいことはフィルムは高いからデジタルで死ぬほど撮れ、技術でフィルムらしさはカバーできると言うこと。こんなに口調が強いのは、あなたに写真を長く楽しんでもらいたいからこそなのです。

もし異論があればflextight持って来てから言ってください。


⭐️まとめ

過激な記事、いかがだったでしょうか。
わざわざ過激な記事を書こうとか思ってないのに、よくこんな言葉が出て来ますよね。僕の性根の悪さが露呈してしまいました。すみません。

しかしながら今回の記事は写真だけではなく、自己表現をする者にとって大切で欠かせないプロセスだと思っています。アウトプットの始まりはいつもインプットだと言うことを忘れずに、僕もまた勉強に励みたいと思っています。

参考になったり、いつかヤってやんぞと思った方はスキやフォロー、メンバーシップお待ちしています。メンバーシップの特典でリクエストがあればお気軽にコメントしてくださいね。

いいなと思ったら応援しよう!