【いつもの生活をゆるく語っていこう】 10月1日は2つの『1周年記念日』 断薬と、もう1つ。
こんにちは。
女で妻で、ちょっと躁うつのある、いつきタオルです。
10月1日で断薬してから1年が経ちました
ここまで、本当に色々とあったんだ。
辛くいことも嬉しいことも、同じくらい。
その色々を1つずつ取り上げると、あんまりにも長くなりそうで。
それならいっそ、箇条書きにした方がまとめやすいだろうし、伝わりやすいだろうから、
また別の機会に話したいと思います。
1日の朝のできごと
目覚めは、どことなくすっきりせず、頭もどことなくいつもよりソワソワしていた。
「断薬して1年だから、もっと気を引きしめないと」
「悪化しないかな…このままで大丈夫かな」
色々な考えを巡らせながら台所に立ちました。
ここ最近、おろそかにしていたお弁当作り
今日のおかずは枝豆入りのだし巻き卵、作り置きの切り干し大根とひじき煮。
だし巻き卵を本格的に始めたのは、たしか1年前。
毎日作るわけではないから、出汁の分量もまちまち。
とりあえず、
塩茹でしてサヤごと冷凍保存しておいた枝豆を、白い耐熱皿に凍ったまま入れ、
電子レンジの解凍スイッチを押す。
ネットで調べたレシピを見ながら、軽量した出汁や塩などをボールへ入れ、
卵を割り入れ、菜箸でカシャカシャと。
そしたら、頭も心もすっとしてきて
まるで、京都のお寺の庭を眺めているような、
大きな御神木のある神社の参道を歩いているような…。
心静かな気持ちへと少しずつ変わっていくのが手にとるようにわかって、不思議な心地になっていったんだ。
あんなにも料理することが億劫で、手につかない時もあったくらいなのに…。
いつから私は料理に心地よさを覚え始めたのか…。
なぜこんなにも心落ち着くのか…。
そんな自問自答しながら、
解凍したばかりの枝豆が入った卵液を、玉子焼き鍋に注ぎ入れていく。
鍋にじわじわと広がる卵液を眺めていたら、
頭の中を流れていく考えが言葉になっていきました。
「私の生活、というより私自体に、
料理というものが馴染み始めているんだ」
自問自答しながらということは、手先の作業がおろそかになり、
出来上がっただし巻き卵は不格好になってしまって、
夫に申し訳ない気持ちになった。
夫に
「ちょっと失敗しちゃった、ごめんね」
と謝りながら、まな板の上にのせられただし巻き卵を眺めていても、
頭の中の考えは止めどなく言葉へと形になっていって。
最後には、
「始めて1年目のだし巻き卵だって、まだまだ不格好なのに、
断薬して1年の私が平穏な状態を維持できることは、きっとまだまだで、
これから少しずつ進んでいくんだななんだな」
と、「断薬して1年だから、もっと気を引き締めないと」と肩凝りしそうな考えの頭が、ころっと緩みました。
すっと言葉になった感覚と、
ふっくらと湯気の立つ歪なだし巻き卵が、
とても愛おしく感じた、
2つの『1周年記念日』の大切な朝でした。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
"細く長く、すこやかに"
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