【2024年度版】食品以外の事業を展開している食品メーカー・時価総額上位30社まとめ
「もう食品の仕事は飽きた!!!」
もしかしたら、そんなことを思う瞬間が、5年後・10年後にあるかもしれません。私はありました。いや、そんな深刻な話ではないのですが。
人生長いですし、20代で決めたやりたいことを60代まで貫き通す理由は特にないはずです。好きな仕事だと思っていても、40年以上同じテンションで仕事は出来ません。
しかし、食品メーカーの中にはメインが食品なだけで、食品以外の事業・研究をしている会社はたくさんあります。
そういう会社に就職すれば、食品の仕事に飽きたり向いてないなと思っても、もしかしたら別の方向で活躍できるかもしれません。
というのは、食品ってやっぱり製造業の中では、基本商品の単価が安くて利幅が小さいんですよね。なので、どうしても薄利多売になってしまいがちです。次々来る製造依頼、こまめなリニューアル、テンポの速い開発。合う・合わないは出てきがちです。
そして、味という感覚的なものを扱うので、いくら頭のいい人でも味覚がイマイチだったりすると、色々向いてなかったりするというのがあったりするんですよ。
残酷なんですが、これはマジでね。
あと「入ってみたら思ったより食品興味なかったわ」とかね。
しゃーない、そういうこともある。
だからそういう意味でも、選択肢は多い方がいい。
また、食品以外にも手を出しているということは風土として新規事業にもチャレンジできるかもしれない、ということでもあります。転職・起業が当たり前な社会になりつつありますが、既存大企業のリソースを使って新規事業を作れるというのは、スタート時点で大きなスケールの違いがあります。
ということで、食品以外の事業を行っている食品メーカーについて、どういう事業をやっているかをまとめました。
ちなみに、酒類・サプリを扱っている会社は食品扱いです。というか東証での区分が「食料品」になっている会社を扱っています。
ニッチすぎるテーマなうえ、分量が膨大です。かなり時間かけてちゃんと作りましたので、有料noteにしました。
僕2,000文字くらいなら1時間で書き上げますけど、これ全企業のIR資料見てるので普通に着想から1ヵ月くらいかかってます。しんどかった。
ただ、自分で調べるより圧倒的に早上がりです。
こんなこと自分で調べるのに時間を使わず、(宣伝してくれれば)ワンコインで就活雑誌1冊買ったようなものなんで、パパッと読んでいただけた方がいいと思います。タイムイズマネー。なのでぜひ読んでください。
数が多いので一社当たりの文章はそこまで長くないですが(それでも300文字程度はあります)、テーマ以外のところでも一応食品業界の末席にいる私の知見(というか企業ネタ)をちょこちょこ入れておりますので、読み物としても面白いと思います。
調査対象は東証プライム上場の食品業に分類されている74社、そこから上位30社について記載しました。30社にしたのは、後半になるほど食品事業以外あまりやっていないからです。20社で良かったと正直思ってる。
上位というのは、2024年6月8日時点での時価総額順です。
食品事業しかやっていない会社も含む。
そして食品業なので、マルハニチロやニッスイなどは入りません! 実はあの辺りの会社は農林・水産業なのです。東洋水産は食品業なんだが。
また、どの会社もグループには小さい会社もあるのですが、あまりに小さい内容を扱ってもキリがないので、基本的には決算短信に載るレベルの、事業としてしっかり稼げているものを取り上げています。
それでは全13,089字。ぜひ読んでください(2回目)。
1.日本たばこ産業(JT)
お、お前、食料品カテゴリなの……? といつも思われてるやつ。研究室の先輩が働いてるけど、中の人なのにこう言うとったわ……
タバコが食品かどうかはともかく、唯一専業でタバコの販売が許されている会社です。メチャクチャ儲かってる。株クラの中では高配当で有名な企業です。私も主力株として持っているものの一つです。
かつては飲料なども売っていますが、今は撤退しています。グループ会社に「テーブルマーク(旧加ト吉)」や「富士食品工業」などがあり、ちゃんと食料品もやっています。
ただ、最近元JTの人とお話ししたところ、テーブルマークへの出向はもう止めているとか。本業に集中させている感じなんですかね。
そして本題の食品以外の事業ですが、こちらは医薬品です。はい、ガチなやつです。鳥居薬品もグループ企業ですね。
ガチなので、ここは製薬メーカーに入社するくらいの気持ちでいかないといけないのではと思います。
研究で食品やタバコから創薬には行けなさそう……。
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