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【公認会計士試験 短答式試験】時間配分&どこから解くか(管理会計)
こんにちは。アラフォー主婦で令和6年公認会計士試験の論文式試験に合格したふうかです。
今回は短答直前ということで、得点アップにつながればと思い、私がやっていた時間配分やどこから解いていたかを紹介したいと思います。
ちなみに私は、論文試験が終わるまでXを見たことがなく、通信併用生(答練だけ校舎)で受験生の知り合いは完全に0です。そのため、今回紹介するのは完全に私個人の見解であり、他の人にとって良いかは全く分からない点をご了承ください。
鬼門の管理会計
私はとにかく管理会計が苦手でした。問題を解くのは嫌いじゃないんです。難しい問題をじっくり考えるのは好きだったし、管理会計の科目自体が嫌いとかではないのだけど、試験の中で正確かつ迅速に問題を解くことが苦手で仕方ありませんでした。
私みたいな人、意外と多いと思いのではないでしょうか。
そのため、答練では40点台なこともあったし、良くて60点くらい。
他の科目で何とか底上げをするという感じでした。
しかし!!そんな私でも合格した回(令和5年第1回)の管理会計は、87点(全体平均40点)という、史上かつてないほどの点数を取ることができました。運要素もありますが、やはり作戦勝ちした部分もあったかなと思います。
1. 時間配分
私はまず理論から解く派でした。これは財務会計と同じですね。理論は15分を目安に解いていたように思います。それから45分を計算にあてていました。
戦略としては、私は65点~70点取れればいい方だと思っていたんです。今のボーダーからいうと低いかもしれませんが、自分の実力的にはこれでも十分なくらい。なので、理論は多くても1ミスに抑える。これだけで35点くらい稼げます。
そうすると、計算は4~5問くらい解ければ大丈夫かな、という感じ結構気持ち的に楽になるんですよん。仮に計算が8問だとすると、5問完答を目指すとして1問当たり9分くらいかけられるかなと思います。意外と時間が確保できますよね。
ちなみに答練での私の計算における失敗パターンは、解き始めて2~3分くらいで他に問題に移るものの、結局多くの問題が完答できず中途半端になって点数が稼げない、というものでした。なので、本試験でその失敗だけはしないように、少し粘り強く解くことを意識していたように思います。本試験では理論1ミス、計算1ミス(問題をチラ見して回避)という結果でした。
解き始めるときは、まず全体の問題をパラパラ見ると思うのですが、その際に問題の長さによる判断も重要です。問題が2ページ目に及んでいると、それだけで時間がかかるからです。そのため、自分の得意・不得意と問題の長さなどを考慮してA、B、Cとランクをつけ、Cはもう解かない(適当マーク)問題として、他の解けそうな問題に注力します。
2.計算をどこから解くか
これは完全に個人によると思うので、私の例をご紹介します。
私はずっと原価計算から解いていたのですが、ひねくれ問題や計算の手数が多い問題が原価計算分野に多いような気がしました。受験生は原価計算分野が得意な人が多いので、問題も難しめになるのでしょうか。
なので、私は途中から管理会計分野をまず積極的に解くように変更しました。ただし、管理会計分野は問題文が長いものも多いので、その点は要注意です。財務諸表分析やCVP分析などは計算が単純な場合が多いので、まずこの辺りを解いて精神を落ち着かせ、次の問題に取り組むのがいいのかなと思います。
とりあえず管理会計分野で2~3問くらい解いて、原価計算分野に進みます。
原価計算分野で要注意なのは総合原価計算です。私たちの回の総合原価計算の問題は疑義問でした。解なしにはならなかったのですが、予備校の先生方も難色を示す問題で、ここに時間を取られた受験生はきつかったのではないかと思います。
ちなみに私は、最初この問題も解こうとしたのですが、どうも時間がかかりそうだったので、最後の余った時間で戻ってきてチラッと解きました。数値が綺麗に出なかったので近い選択肢を選んだところ、見事それが当たっていたというラッキー問題でした。泥沼にはまっていたらと思うと恐ろしいです。
原価計算分野でいうと、個別原価計算はあまり複雑な問題は出なさそうなので、ここと標準原価計算をしっかり取っていく、というのが盤石な勝ち方なのかなと考えます。
ただし、これも全体的な問題を見てからの判断なので一概には言えませんが、ある程度気持ちに余裕を持って試験に臨むことは大きなアドバンテージになると思うので、みなさん落ち着いて試験に向かってくださいね。
3.本試験までに何ができる?
本試験まであとわずか。そんな中、管理会計で何をすべきかという点ですが、まずは理論をしっかり固めることが必要だと思います。私は原価計算基準を何度も読み返していました。管理会計分野の理論はたまに全く知らないようなことも出たりしますが、こちらは割とある程度の知識があれば正しい選択肢を選べると思います。
そして、計算については、これまでやった短答式の問題を見て、初手に何をすべきかの判断がしっかりできるかを確認することが必要かなと思います。問題をじっくり復習する時間はないと思うので、問題を見てまず何から求める必要があるかを、解答と照らし合わせて確認していく。そして、同時にどんな問題なら自分は解かないか、という判断力を身に付けておくといいのかなと思います。
4.終わりに
本試験前、皆さん本当に緊張する日々を送っていることと思います。私はとにかく事故に遭わないように、ということを意識して過ごしていました(笑)
管理会計は直前期に後回しになりそうな科目ですが、それは自分だけでなく周りも同じです。試験中パニックに陥って普段の実力が出せない、ということがないよう、気持ちに余裕を持って試験に臨んでいただければと思います。
みなさまが本試験で最高のパフォーマンスが出来ることを心から祈っています。