パパ活アプリで詐欺犯になって100万円の借金を背負った話
皆さま、ご機嫌よう。
先日、詐欺犯として警察署で始末書を書いてきました。「騙された被害者」という認識が強いのですが、法律的には私が犯罪者として「騙した犯人」なのです。
今回は事件にならず前科がつくことはありませんでしたが、結果的に約100万円の損失を負うことになりました。
「犯罪に対する知識がなかった」「お金に困窮していた」「警戒しているつもりだった」というのが、騙された結果として詐欺犯に仕立て上げられてしまった大きな要因でしょう。
なぜ私が詐欺犯になってしまったのか、詳細をぼかしながら時系列で述べていきます。
パパ活アプリの利用
私は長い間うつ病のためまともに働くことができず、お金に困っていました。レズ風俗やマッチングアプリの経験はあってもパパ活はしたことなかったからやってみよう、くらいの気持ちでパパ活専用アプリをインストールしました。
実際にお会いした男性は2人。
1人目の方とは顔合わせのみでしたが、2人目の方に騙されてしまったのです。
顔合わせ&デートのはずが「仕事」を手伝うことに
約束の前日。
「仕事が入ってしまったんだけど、せっかく時間を作ってもらったのに申し訳ない。お手当は支払うから簡単な作業だけしてほしい」
と、顔合わせ予定の男性に言われました。私は情報漏洩にならない程度の事務作業かなにかかな、と思ってOKしてしまいました。
「一応、会社の仕事だから身分の確認できるものは用意してほしい」
ここでおかしいと気付くべきだったのですが、私はスルーしてしまったのです。
デート当日
2021年2月某日13時。
待ち合わせ場所にやってきたのは、パパ活をするには若すぎる印象の男性でした。実際にパパ活専用アプリでは「29歳」で登録していました。
まずはカフェで雑談をして、手伝う予定である仕事内容を聞きました。男性が経営しているという会社名から、どんな業務を行っている会社なのか、どのような仕組みで利益が発生しているのか……そのような内容をノートに書き記しながら説明してもらいました。
ざっくり説明すると「携帯ショップでは各店舗に売り上げノルマがあり、そのノルマ達成と覆面調査を兼ねてスマホを購入・契約する仕事」「1台契約するごとに3000円の報酬を受け取れる」というものが、私が手伝うことになった仕事の内容です。
スマホの購入や契約に使用する身分証やクレジットカードは個人のものを使用しますが、会社名とその連絡先や年収はあらかじめ用意された内容を記載することで、各携帯ショップでスマホ2台とタブレット端末1台を購入することが可能な条件をクリアできるとのことでした。スマホの購入代金と月々の利用料金は、会社がキャンセルすることによって発生しないので支払うことはない、と説明されました。
そして会議が入っているという男性から顔合わせ代の5000円をもらってから別れ、合流した女性社員と一緒に行動することに。スマホ契約に関する知識がほとんどない私は、女性社員のサポートを受けられることに安心していました。
「私もパパ活アプリであの人に会って、それから雇ってもらうことになったんだ……」「風俗とかパパ活とか、そういうのはひととおりやってきたんだよね……」「私もアニメとかゲームとか好きで……」
しかも、共感できる話題が多くて楽しかったのです。話している間に、私は女性社員と一緒に次々とスマホとタブレット端末を私の個人名義で契約していました。
「完全な状態で端末を携帯ショップに返送するため、保護シートまで全て揃った状態のまま渡してほしい」「会社でキャンセル処理を行うため、契約書類も全て渡してほしい」「個人情報が入ったSIMカードのみ、会社で預かることはできないので手元に持っていてほしい」「キャンセル処理が終わったら、SIMカードは破棄してほしい」
そうして、私は合計6台のスマホとタブレット端末を購入・契約をして、SIMカード以外は全て女性社員に渡しました。
警察署へ相談しにいくことに
「もしかしたら詐欺かもしれない」
なんだかおかしい、と思ったのは女性社員と別れてからでした。似たような詐欺がないか調べてみたところ、非常にそっくりなページがいくつもヒットしました。
ページの内容を読んでから生きた心地がしませんでした。
「私は詐欺に遭ったんじゃない、詐欺をした側になるんだ」
パニックになった私は、社員だと名乗っていた女性に「報酬は返金するので、スマホを解約するために契約書を返してほしい」と連絡をしました。しかし「今日はもう時間がないので返すことはできない」「後日、自宅に郵送する(渡した契約書に住所や本名が記載されていたためそれが可能だった)」との返答で、きっと手元に帰ってくることはないだろうと悟りました。
その連絡をしていたときは20時過ぎ。携帯ショップは閉店時間を過ぎていたため、近くにあった交番に駆け込んで相談しにいきました。
交番にいた警官の方々は親身に話を聞いてくださり、どのような対応をしたらよいのかできる限りのことをしてくださいました。しかし、やはり私が「犯人」ということは変えられない事実であり、始末書を提出することになりました。
やっとの思いで帰宅できたのは深夜1時頃。
そして朝一番で携帯ショップに行ってスマホの解約・代金を一括払いをしました。そのため、約100万円の借金を背負うことになりました。
それから警察署へ行き、解約するまでの間に振り込め詐欺等の犯罪に利用されていないかの調査をしてもらいました。結果、私が契約した電話番号を悪用した犯罪は報告されていませんでした。もし悪用されていて被害届が提出されていたら、私は犯罪に関わった一員として逮捕され前科がつくことになっていたでしょう。
1台契約で3000円の報酬、計6台で1万8000円、そこに顔合わせ代として受け取った5000円。その場で2万8000円は得られたけれど、それ以上に失ったものが多すぎました。
さいごに
現在、コロナが原因で経済的に困窮している女の子たちが、お金を稼ぐ手段としてパパ活を選択するケースが増えていると聞きました。水商売ではなくパパ活をすることにはメリットも多いですが、デメリットも多いです。中でも私は「万が一トラブルが発生してしまった場合に守ってくれる人がいない」ということが、大きなデメリットのひとつだと思います。
後日、有料noteで今回の件で関わった男女2人組の情報を公開します。
もし「その2人組とやりとりをした」「似たような手口のパパ活を経験した」という方がいれば、速やかに警察に相談しにいくことをオススメします。「警察に行く前に相談したい」「同様の被害に遭ったため情報共有をしたい」という女の子がいれば、気軽に私のTwitterにDMください!
1人でも多くの女の子が、少しでも救われますように。
そして、1日でも早く借金を返済したいので、この記事を購入していただけますと大変ありがたいです。
それでは、またいつか。
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