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【日録】2025.2.2 節ハラ?
近くの神社で節分祭があるというので行ってみた。小さい神社にたくさんの人が集まって、高いところから投げられる豆を浴びた。結構痛かった。
家に帰ってから家族で豆まき。今年、でん六さんがスーパーで配布していた鬼の面はアイドル(マメドル鬼というらしい)で、軽く衝撃を受けた。鬼すらもアイドルになる時代なんだなぁ。
娘はパパに容赦なく豆をぶつけていた。夫は「いじめだ!節分ハラスメントだ!」と叫んでいた。夫は場を盛り上げるため大げさに言っていただけだが、なんでもかんでもハラスメントとする風潮って本当に鬱陶しい。ハラスメントに対するハラスメントもありそうだなと思って検索したら、実際にあるようだ。ハラハラというらしい。
気が付くと、周りは「○○ハラ」だらけ。いじめに近い嫌がらせ行為に対して、声を上げやすくなったことは良いことだけれど、行き過ぎてない?と思うこともしばしば。過剰に反応することが許されてしまうから、過剰な気遣いをしなくてはいけない。今まで圧倒的に気遣いが足りなかった風潮もあるので、仕方ないのかもしれない。けれど、ハラスメントの多様性はコミュニケーションを難しくしている。余計に生きにくい世の中になっている感も否めない。
鬼の話に戻ろう。あれは小学校2年生のときだったか、家族と親戚で秋田の男鹿半島へ旅行に行った。台風が近づいていて、海は時化っていた。暗い日本海の荒波を、父と弟と泳いだ記憶がある。泳いだという記憶から夏休みに違いないが、記憶にある初めての秋田の景色はとにかく濃い灰色で、まるで冬のようだった。弟が砂浜に埋まったガラスで足の裏を切り血だらけになったことと、水族館へ行ったのを覚えている。確かその水族館で、二体の「なまはげ」に遭遇した。大きな包丁を振りかざし、ドスの効いた大声で追いかけ回される子どもたちを見ながら大人が大笑いしていた。あれは実に恐ろしい体験だった。
なまはげのことはずっと鬼だと思っていたのだが、二度目に秋田に行った際に神様だと知った。神様が包丁を振り回して「泣ぐ子はいねぇがー」なんて、それこそ教育的なパワハラじゃないの――なんていっていたら伝統文化は廃れていってしまうなぁ。
それはさておき、2月の節分のたび思うのですが「福豆」ってそのまま食べても全然美味しくないですよね。娘が節分祭の抽選会でお醤油を1本GETしたので、それをちょっと隠し味に使い、福豆を砂糖で煮詰めてきな粉をまぶしてみました。きな粉豆、意外にイケます。健康的なおやつ。
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子どもの頃はなにかにつけて大人(特にばあちゃん)から「ほれ、け!け!」(け=方言で食えの意)と、食べることを強要されてきた。これも今ではフードハラスメント。きな粉豆、娘には強要しないでおきました。