いつおかマガジン 第9回「夫婦で良好なパートナーシップを保つ秘訣は『相手に過剰な期待をしない』こと?」
「いつでもおかえり」運営です。いつも「いつおかマガジン」をご覧いただきありがとうございます。悩めるあなたに送るお役立ちマガジン第9回目の今回は「良好なパートナーシップを保つコツ」の第二弾となります。
前回はパートナー間でのコミュニケーションについて「相手はあなたの思い込みとは全く別の思惑を持っているかもしれないので、フラットな姿勢で臨んだ方が良い」ということの大切さをお伝えしました。(詳しくは是非第7回マガジンをお読みください)
【注意】この記事でお伝えするコツについては筆者の経験や学びに基づいているためすべての人に当てはまるわけでもありませんのでご参考までにお読みください。
さて、今回は「相手に過剰な期待をしないコツ」をお伝えしたいと思います。
人は誰でもこれまで育ってきた環境などにより、例えば「夫は家事に協力的であるべきだ」や「妻なんだから人並みに家事ができて普通だ」というように「夫とは(妻とは)こういうものだ」と思い込んでしまっているところがあります。
これと同じように「私がお願いしたことを相手が寸分違わずできて当然」という期待を知らず知らずのうちに相手に抱いてしまっていて、その期待通りに動いてくれなかった場合にひどく落胆したり、相手を責めたくなったりすることがあります。
例えば夫に「お皿を洗っておいてね」とお願いをして買い物に出て帰宅をしたとき、お皿がシンクに山積みのままにされていると腹が立ってしまいます。「私がお願いしたことを聞いてくれないなんて、夫はなんて役立たずなのだろう」と思うこともあるかもしれません。夫がお皿を洗ってくれていたとしても、自分のいつものやり方と違った場合にもガッカリしたりイライラしたりすることもあるでしょう。
しかし、夫のほうにも「日頃の仕事の疲れが出てなかなか動き出せなかった」とか「皿洗いに慣れていなくてどうしたらいいのか実はよくわかっていなかった」などの事情があったかもしれません。また、妻にとっての正しいやり方が「妻にとっての正しさ」でしかないということもあります。
そもそも、「お願い」に対してどう応えるかどうかは相手の自由であるので、頼み事をする時は「断られてもいい」「完璧でなくてもいい」という態度で臨むことで、相手が応えてくれた時には感謝の気持ちが湧いてくるのではないでしょうか。
相手の態度に不満が生じた時、ちょっと立ち止まって「自分がどんな期待していたか」を冷静に考えてみると「相手に対する要求水準が高すぎた」ということに気づくこともあるかもしれません。
例えば夫に対して「仕事から疲れて帰ってきても笑顔を絶やさず、私を常に気遣い優しく接し、子どもについても常に最新情報を積極的に取得し、家事のすべてをいつでも自分事として捉えて実践していてほしい」というような期待をしているかもしれません。しかし、これだけのことを自分が要求されていたら、かなり窮屈でしんどい状況になるはずです。ですから、過剰な期待を抱くことは相手を追い詰めてコミュニケーションが不健全になる可能性をはらんでいます。
相手に過剰な期待を求めているときは、自分に対しても過剰な期待をしているときだったりもします。ですから、もし他人に過剰な期待を抱いているなと気づいたときは、自分が既にとてもしんどい状態にあるのかもしれません。相手に対して過剰な期待をしないということは、自分に対する期待を手放すとも捉えることができます。
これまで書いたことをまとめると、相手への不満を感じたときは「自分がどんな期待を抱いていたのか」を考えることで、良好なパートナーシップを保つことができるかもしれないということです。
自分が抱える不満を整理する方法の一つとして、「いつでもおかえり」に本音を書きこむということがあります。
安心安全な環境で頭の中に渦巻いていたり、胸の内で傷んでいる言葉を吐きすことで、自分を客観的に見るきっかけになったり、カタルシス効果を得たりすることができます。あなたにとってもパートナーにとっても良い結果がもたらされるかもしれません。是非お試しください。
最後にご案内です。株式会社祭ではコミュニケーションのテクニックとして「受容と傾聴」を学べる【こころのえいよう講座】を無料で用意しております。パートナーとのコミュニケーションを実践的に学びたい方は、ぜひこの講座をご活用ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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