20代でしておいてよかったこと
そろそろまた歳をとるなあ、と思って特にそれに関してあまり感想はないのだが、若いうちにやっておいてよかったなあと今の時点で思うことを書いておきたい。
まだまだ若いのにモヤモヤしている人はこれを読んで何かの参考になれば幸い。
20代でしておいてよかったこと
・圧倒的な理不尽な体験を仕事でする
上京してから大体の間写真の道を志していて、アシスタント業が大半だった。アシスタントに人権はほぼない。ニュースで流れてくるパワハラとか、全く異国のニュースに聞こえるぐらい、日常茶飯事でパワハラはある。
労働時間に限界もない。3日ぶっ通しで働いて事故起こした様な人もいた。
これも普通。
何もせずとも、客が不機嫌になるとそれは我々のせいになる。
それも普通。謝れば良い。
それで病むのならば、やめれば良い。
という様な世界なので、圧倒的な理不尽なことが日常にあるのだが、これも毎日続くと不思議なもので慣れる。
そして体に毎日負荷をかけていくと筋肉が発達してくるのと、同じ様に、ストレスの耐性も不思議に出てくる。
慣れ、というのは恐ろしいものだと思う。
しかし、こんな経験をしていると外から見ると相当に憐れまれるのだが、意外と社会に出て役に立つもので、大抵のものが子供じみたものの様に感じる様になる。
大抵のことはなんてことは、なくなってくるのだ。
・圧倒的に貧乏になってみる
僕は幸運なことに、ある程度普通な家庭で育ったので、生きる上でお金に困る(食べるものに困るレベル)ことはなかったのだが、一人暮らしをしてアシスタント業などしていてはまともに食えない。
これは何十年も多くの人が直面している深刻な課題なのだが、なぜか未だに改善されない。月5万で睡眠時間3時間で2年間ほぼ休みなし、というのも実際にある。
貧乏な環境はなってみないとわからないのだが、意外と頭を使う。
生きていくために頭を使わざるを得ないのだが、とにかくおきている間中、必要なことに加えてお金の計算を常に頭で回さないといけない。
しかし、ここから知恵が生まれたりするのだ。そしてお金はないと、中々に惨めな思いはするものだが、なければないでなんとかなるというものも学べる。
必要以上に恐れる必要はないのだ。
・旅をする
僕が写真の道を志したきっかけは旅だったのだけれど、これは本当に価値のあるものだと思っている。
色々なものの視点が本当に変わる。日本は本当に世界から見ると、良くも悪くも独特な国であることがわかる。
何にしろ客観的にものをみられる様になる。
ただ一人でインドに行くだけで簡単に価値観が変わるのだ。
人間そんなものだと思う。価値観が全く変わらない人間はすごい。それは本当にすごい、珍しいと思う。その強さを大事にした方が良いと思う。
・挑戦をする
とりあえずやったことのないことでもやってみる。
アシスタントをやめ、フリーランスになった時はわからないことばかりだった。とにかく手探りで営業したりした。
ただ動いてみると案外、何かが始まったりするものだ。
・失敗をする
挑戦につきものなのが失敗だ。
挑戦無くして失敗はない。
失敗は悪いことではないと思う。失敗から学べることは本当に多い。
一部の天才を除いて多くの人は、シュミレーションから感情を通して深い実感の様なものを得るというのは難しいと思う。
失敗すると、感情のレベルで学びが得られるという点が僕は大きいと思う。
深い部分でより学ぶには、僕は失敗は不可欠だと思っている。
苦労は買ってでもしろ
という言葉があるが、これは案外間違ってもないなと今は思う。
これからの時代は、今まで正しいとされてきた価値観もどんどん間違ったものになってくるのだと思う。
変化がどんどん強くなってくるこれからの時代に、対応していくためにしなやかに強かに知恵を持って生きていく必要がある。
学びのために経験をする。挑戦をしていくというのは大事だと思う。
まだまだやりたいことは山程あるので、たくさん挑戦してたくさんの失敗もするし、恥もかくだろうが、それも一つの学びと思ってこれからもどんどん前に進んでいきたい。