セクシュアリティのカミングアウトと私
おはこんばんにちは、YOo!です。
今日は僕のカミングアウトについてのおはなしをしようかと思います。
僕のセクシュアリティは親族以外にはフルオープンにしています。
職場の人も全員知っています。
大抵の人って見た目で頭の中で相手の性別を判断することがほとんどだと思うんです。
なので、勝手に性別を判断されるのが嫌で、自己紹介の時に名前と一緒に
「生まれた時は女の子でした」
と伝えてしまうことにしています。
めんどくさいから、というのが本音ですね。
これを聞いたら大概の人が、あ、FtMなんだな、トランス男性なんだな、と受け取ると思うのですが
僕の感覚としてはあくまで「オンナノヒトからオトコノヒトになったヒト」であり、さして男性たる自覚もなく男性になれるわけでもない現実もあり、ただ性表現はかなり男性よりなので
表現として「生まれた時は女の子でした」に落ちつきました。
実際には僕の抱えている無性な感覚はそれでは伝わらないでしょうし、トランス男性として受け取られるでしょう。
でもいいんです。本当に大切なことは本当に大切な人にさえ伝わっていれば。
じゃあ何故カミングアウトするのか?
埋没して男性として生きないのか?
それはですねー
やはり自分が男性だという意識がないからかなぁと思っています。
介護士時代言われたんですね。
「あいつは自分から男になったくせにちっとも男らしくない」
とか。
その職場では全然カムしていないのですが、人と深く関わる仕事なので鋭い人は気付きます。
そして噂は広まります。
もうなんか、埋没して男性性を求められるの、嫌だなぁと思ってしまったんですよね。
最初から伝えたところで、男らしくないとか言う人は言うんでしょうけど
「だってダブルだから」
で全てぶった切っています。
男と女のハーフではなくダブル。
という表現が最近お気に入りです。
自認的にはどっちも持ってない感じがしますが、文化的にはダブルで生活してるような気分になるので。
そんな僕でも唯一カミングアウトしない場面、というか環境がありました。
それはずばり、PTA!!
結婚してた頃の娘のお友達やその親にはいえませんでした。
担任の先生にも言わなかったですね。
僕自身のことなら別にどのように言われても構わないのですが
そのことで娘がいじめられたらどうしよう、そもそも娘はどこまで理解できて、どんな気持ちになるだろう?
そう思うと怖くて出来なかったです。
元妻の両親にも
「世の中にそういう人がいてもいいと思うけど、私たちの世界にはいてほしくない」とはっきり言われましたしね…
僕は職場や仲間に恵まれていて
「もはや男とか女とか関係なくYOoはYOoだからなぁ」
と言ってもらえるまでになり、大抵の初対面の人にも、そうなんですねー、くらいですんでいること自体がレアなんであって
社会の反応はまだまだ厳しいなぁ、と思う場面もあります。
男性として埋没したくない!
という想いはありつつも、リスクがあることも常に頭に入れながら、
それでもシスヘテロ社会の中で堂々と性別を公開して生きる。
そして態度で「セクマイの人も意外と普通だな、いいやつだなこいつ」
って隣の人からわかってもらう。その人が次に会うセクマイの人に理解を示そうとしてくれる。
そんなことから世界は変わっていくんじゃないか、そうであったらいいな、と
声高に叫ぶわけではないけれど、僕なりに日々小さな社会活動としてカミングアウトを取り入れています