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《 同じ歩幅で歩き続けるプロ、という仕事 》

皆さん、GMしてますか。
僕たちのいる宇宙はビッグバンからスタートして、最終的にはひとつのブラックホールになるのだという理論をJAXAの人から教えてもらいました。前段の説明、めっちゃザックリなので、「ふうん」くらいに捉えてください。先に進みます。

これを僕は「黒い球理論」と考えて、Twitterでも書きましたが、最終的に皆がひとつにまとまるなら寂しくないやん、SもMも関係ないやん、一心同体になれるやんと嬉しい気持ちになりました。すげぇ嫌いな人がいても、最後には密になるんだと思うと許せる。1兆年後に。

この理論をGMに当てはめて、自分にとって都合の良すぎるレンズ越しに見ると、「黒い服の男理論」に通じるのではないかと、ハッとしました。一日一回、ハッとさせられます。ベッドではいつも飲み過ぎててパッとしませんが。

世の中に溢れるサービスの全てが、最終的には黒い服の男に集約されてくるのだと想像すると、とても満たされた気分になります。『77億人 I T 参謀時代の到来!』、嬉しい。すげぇ嫌いな人がいても、最後には I T 参謀になるんだと思うと許せる。

1兆年後に。

さぁ、くだらん話しは止めだ!

今日はみっちり「システム開発」の話しするから。

自社システムを導入するため、システム開発を外部に委託して「大いに失敗した」という愚痴を僕のクライアントたちから聞くことがあります。それが、1件や2件じゃないので、黒い服の男こと冷泉が立ち上がりました。

また、必死に予算をかき集めて、自社システムを作ったはいいけれど、現場の人たちが使ってくれないという、愚痴も多いです。これは現場からすれば、ありがた迷惑にしかなっていないことに気づいてないです。

それもそのはずで、まずは「慣れる」ということが重要です。

率直に言うと、自社開発せずとも現状にある安価なシステム、もしくは無料のシステムを使ってみて、慣れてきて、そこから「ようし、皆もこういう新システムに馴染んでくれたな。あれこれ欲しいなんて高度な要求も出てきてるじゃないか、それじゃ、うちの会社に完璧にフィットしたシステムやったるか」とスタートするのが最善です。免許もないし、運転する気もないのに「これ便利だから」と、日産シルビアを買い与えられても、そりゃ、乗らないです。

といって、システム会社を敵に回そうなんて思ってないです。何千万円もするシステムを薄給の人たちに残業づくめで作らせて、トップとその周辺だけが儲けてる、高野山のような場所だ。なんて言っていません。

僕が言いたいのは、まず、探してみることです。好奇心・探求心・創意工夫の3つのマインドを持って取り掛かることができてれば、前述のような「失敗した」という愚痴にはならなかったことでしょう。

地球の大きさがどれくらいなのか世界で最初に計測した、エラトステネスって舌嚙みそうな名前のおっさんをご存知ですか。この、おっさんが地球の大きさを導きだすのに使用したのは、棒1本です。

おっさんは、エジプトのアスワン(旧:シエネ)という町に一風変わった井戸があるとの情報を得ました。その内容は毎年、夏至の正午になると太陽の光がその井戸の底まで届くのだと。普通の合コンでの会話なら、誰にも見向きもされません。

でも、おっさんは「つまり、夏至の正午には太陽がその井戸の真上に来るということや」とひらめきました。

おっさんは、ある夏至の日の正午、自分の仕事してるアレキサンドリアの街で棒を立てて、斜めに影ができていることを確認したら、その角度を測りました。この影の角度が、アレキサンドリアとアスワンの街を地球の中心と結んだときにできる角度とイコールになることを知っていたのです。あとは、その角度を円の中心角360°で割って、ふたつの街の距離が地球全周の何分の1になるのかを計算したんです。

ふたつの街の距離は、「同じ歩幅で歩く」プロを使って計測したのだそうです。それもそれですごいビジネスですね。GM!

答えは50分の1。つまり、アレキサンドリアとアスワンのあいだを50回歩く距離が、地球の全周だということを解いてみせたわけです。

もはや、システム開発の話しなんだか、エジプトの舌噛みそうな名前のおっさんの話しなんだかわからなくなってきましたが、大体のことは身近にあるもので可能だと言いたかったんです。経営者の評価の分かれ目は、いかに金を使って経済を回した気持ちになってるかじゃなく、いかに見習うべきマインドを持っていたかのみです。

もちろん、このエジプトのおっさんのようになれとは言いません。

このエジプトのおっさんのような知恵と工夫を持った、I T 参謀に尋ねてくれれば良いだけなのです。ただ、ホンマに知らんことは、知らんというから。

また、会おう。

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