《 禁煙できない害虫どもに捧ぐ 》
皆さん、GMしてますか。
例年、この季節になると東欧チェコからの観光局の一団が北浜の飲み屋にきます。そこで一緒に酒を大いに飲み、歌い、殴り合いをしたりするのですが、さすがに来ないようです。
誰も未来のことなんてわからないんだという面白い世の中で、僕が今後の参考にしているサイトが、博報堂生活総研がやっている「未来年表」です。
https://seikatsusoken.jp/futuretimeline/
いくつかの分野について、識者からの未来的な予測をまとめたサイトで、僕も自分のアイデアを作る上で応用させてもらっています。こういうサイトってありがたい。
GM認定です。
例えば、未来年表の2050年には、喫煙についてこんなことが書かれています。
喫煙に原因がある死者の数が、中国で年間約300万人に膨らむ。(2010年から3倍)
人間というのは、面白いものでこの記事を読んで、「それじゃ、タバコをやめようか」という喫煙者ってあんまりいないと思います。
まず、第一の理由が「中国」と限定されているから。中国には環境やらタバコの銘柄やら、日本では考えられない中国なりの理由があるのだろうから、自分にはあまり関係ないと考えるからです。
この未来年表の記事を読んで、それを教訓として禁煙するのではなく、それなら自分の脳にとって都合の良いことに考えを及ばすことで、心的な不協和状態を軽減させるのが人間の面白いところ。
フェスティンガー教授がいうところの「認知的不協和の理論」です。
さて、最も効率良く、最適な情報を得るために僕がしていることを教えます。
それは、その道の専門家に訊くことです。至ってシンプルです、答えがシンプルなほど真理であるという考え方は、オッカムのかみそりでしたっけ。忘れました。
世の中、毎日膨大な情報に溢れている昨今、本当に自分にとって有益な情報というのは、ほとんどないか全くないと僕は思っています。昔は違いました、ヘロドトスやマルコ・ポーロが記した異国情緒、あらゆる探検家が遺した日記などは、その情報を基に国家を挙げて、新しいモノやコトへの投資対象になりました。もちろん、そのなかにはフェイク・ニュースもありましたが、それはそれでミステリアスな情感を持っており、今の時代でも古臭く感じずに楽しめるウソです。
今の時代、真に価値ある情報というのは、埋もれがちになり発信者の都合の良い解釈によって僕たちが目にすることとなっています。そんななか、自分がGMをするために必要なのは、適切な人から出てきた「最適な情報」です。
専門的な情報を持つ人へアプロ―チするとき、必要なものは2つです。
【1】アプローチする相手が欲しがる情報(技術など)を自分が持っているか。
【2】相手が何者なのかを見極める力があるか。
あとは互いに気持ちよく酔っぱらうくらいの金があれば良いでしょう。
僕の場合、酒の場が増えることと、情報のアップデートの速さはイコールになります。酒を飲めば飲むほど、各分野の専門家からの情報が入ってきているということなので、世の中が禁酒法になれば、僕の知識はクロマニョン人程度になるでしょう。
情報入手のために、酒が必要なのです。
この合理化こそが、フェスティンガー教授がいうところの「認知的不協和の理論」です。
また、会おう。