第十一章 「見せろッ!希望が絶望に変わった、おまえのその表情をッ!!!」
メンヘラは病気である。
いや、これは真面目な話である。
「境界性パーソナリティ障害」
これは、
僕が付き合っていたメンヘラちゃんが
おそらく罹患している病気である。
ー特徴ー
〇 見捨てられることへの不安が根底にある
〇 問題行動が多発して、周囲が巻き込まれる
〇 感情のコントロールができない
ー口癖ー
「私たち運命だと思う!」
「私ってブスだから生きてる価値ない」
「今どこにいるの?誰と何しているの?」
「浮気してないよね?スマホ見せて?」
「私と仕事、どっちが大切なの?」
「別れるなら死ぬ!」
調べてもらえればすぐ分かるが、
境界性パーソナリティ障害は
実在する障害である。
ある程度心の距離がある場合は
明るく人当たりがとても良くて
魅力的な人格の場合が多い。
しかし、
自分の無価値感や空虚感を
解消してくれる相手を渇望しているので
「この人は自分のことを分かってくれそう!」
と判断されてしまうと”ターゲット”になる。
医者の不用心とはこのことか。
なんで僕が医療従事者を診断しているのだ。
まったく、ふざけた世の中だ。
最近は病気の医者が一般人を診察する時代なのか
そりゃ、戦争も起きるはずだ。納得した。
これは、人災である。
日本政府は災害対策室を早急につくるべきだ。
僕という、尊い青年の人生が壊されているのだ。
検討を加速しますなど、
訳の分からないことを抜かしている場合ではない
総理、いまこそ勇気あるご決断を。
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「いまあの店員のこと見たよね?」
「え、なに?…好きなの?」
「いや、注文したくて見ただけ。悪い悪い」
「え、まって。いま謝った?」
「謝るってことはそうだよね?好きなの?」
「いや、そういう意味の謝罪ではない」
「嘘?…わたしにいま嘘ついたの??」
「それとも上辺だけの謝罪??」
「最低!!意味わかんない!!もう帰る!!」
この会話を聞いて、
ダルいと思わなかった男性諸君はいるだろうか
意味わかんない、もう帰る…?
それはこちらの台詞だ。
冗談は職歴だけにしてくれ。
これだから障害持ちの看病は疲れる。
世の中の看護師さんは本当に尊敬に値する。
僕なんて患者1人でこのザマだ。
勤労感謝の日はもっと看護師を労うべきだな。
とにかく、あの2年間で僕はだいぶ成長した。
良くも悪くも、貴重な経験をさせてもらった。
いや、そう思うことにしている。
もし大学でメンヘラについての授業があったら
間違いなくA評価のトップ成績を貰えるだろう。
需要があるなら、論文でも出そうか。
もちろん、真面目に書くつもりではある。
時間がある人はこの動画も見てみるといい。
きっとメンヘラへの理解が深まることだろう。
是非、大学の大教室でも流してほしい。
マクロ経済学とかいう胡散臭い授業より
はるかに
実用的かつ汎用性の高い授業になると思う
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「幸せには2種類ある。
1つ目は、
絶望が希望に変わった時、
2つ目は、
絶望したヤツを見おろす時だ!!!!!」
JOJOの世界では、
殺人鬼の医者がこのように叫んでいた。
だがこれは、現実の世界でも起こっていた。
「人が絶望した顔みるの楽しい〜」と
笑っていた時は、さすがに引いた。
僕が、彼女をバケモノ呼ばわりするのも
これが理由のひとつである。
この日本という国に、
犯罪予備軍の人間はどれだけいるのだろうか。
ヤツの名前がお昼のニュース番組で
流れてこないことを、ただ願うばかりである。
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強者には弱いやつらを支配してもいい資格がある
彼女の前世はヒトラーなのだろうか。
時折、真剣に考えるときがある。
かくかく、しかじか、
次回以降は、同棲編に入る。
正直ここまでは、まだ序の口である。
ここからは
僕の「希望」が「絶望」に変わっていく様を
忠実に再現していきたいと思う。
かなり話が濃いので、
胃もたれしないよう
くれぐれも気をつけてついてきて欲しい。
引き返すなら今のうちだ。
それでは。アリーベデルチェ。
to be continued...