糸崎公朗の考えるカメラ。と写真

写真家・美術家の糸崎公朗です。このnoteでは、カメラや写真について日々考えながら発見したことを発信していきます/1965長野市出身/東京造形大学卒業/コニカフォトプレミオ2000年度賞大賞/第19回東川賞新人作家賞/2013年東京都写真美術館日本の新進作家Vol.12出品

糸崎公朗の考えるカメラ。と写真

写真家・美術家の糸崎公朗です。このnoteでは、カメラや写真について日々考えながら発見したことを発信していきます/1965長野市出身/東京造形大学卒業/コニカフォトプレミオ2000年度賞大賞/第19回東川賞新人作家賞/2013年東京都写真美術館日本の新進作家Vol.12出品

最近の記事

標準レンズが50㍉なら 人間の眼の焦点距離は何㍉?

今回は『考えるカメラ。と写真。』のnoteタイトルのうち、「カメラ」について話をしようと思います。 もっと具体的に言えば、「カメラ」のと「人間の眼」を比較することで、カメラのメカニズムがよく分かって、そうすると写真が上手くなる(笑)という趣旨のお話しです。 (上記動画を元に記事を書きましたが、実は大幅なアレンジを加えております。書籍化も視野に入れてますので、応援よろしくお願いします!) 標準レンズは人間の眼に近い? 写真の世界では昔から「標準レンズは50㍉」と言われてい

    • 葛飾北斎から学ぶ「絶対に上達する写真論」

      前回は世界的な巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチから「写真論」を学びましたが、今回は日本を代表する世界的アーティストである葛飾北斎から「写真」について学んでみようと思います。 いやもちろん、レオナルド・ダ・ヴィンチも葛飾北斎も写真が発明される以前の画家ですが、「写真史と絵画史を分けない方が写真がわかる」というというコンセプトで考えてみようと思うのです。 葛飾北斎は江戸末期の浮世絵師ですが、歴史的に見ても日本を代表するアーティストで、むしろ世界的に最も有名な日本人が葛飾北斎で、国

      • レオナルド・ダ・ヴィンチから学ぶ「写真とはなにか」

        レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452-1519)といえば人類史上もっとも偉大な芸術家であり、さらにあらゆる分野に精通した万能の天才と言われる、とにかくスゴイ人です。 そのレオナルド・ダ・ヴィンチが「写真とは何か?」についてかなり本質的なことを述べいるのですが、それを紹介しながら考察しようと思うのです。 いやもちろん、レオナルド・ダ・ヴィンチが生きた時代に「写真」はまだ発明されていません。 しかしヨーロッパでは写真の発明以前にカメラ(カメラ・オブスキュラ)が存在し、レオナル

        • モノクロ写真はヨーロッパ古典絵画の末裔

          「写真史と美術史を分けない方が写真がわかる」というテーマの前回からの続きですが、まず高階秀爾『近代絵画史(上)』(中公新書)                                                                                                                       を再び同じく取り上げます。 この本を読んで、記事のタイトルにあるように「カラー写真は印象派絵画の末裔で、モノクロ写真

          「写真」は「印象派」の兄弟で、どちらも「現代アート」だった!

          「写真史と美術史は分けない方が、写真が分かる」という前回のテーマの続きです。 ざっとおさらいすると、ルネッサンス以降のヨーロッパの写実絵画は、実はカメラ(カメラ・オブスキュラ)を使って描いた「手描き写真」で、そこから産業革命の時代になって「写真術」が発明されたのでした。 ***** さて写真が発明された後のことについて述べると、まず写真術が世の中に広まるにつれ画家が職を失うようになります。 (上記動画の「後半」を元に記事を書きました。同じ内容のようでいて、けっこうなア

          「写真」は「印象派」の兄弟で、どちらも「現代アート」だった!

          写真史と美術史を分けない方が写真がわかる・「はみ出し者の画家」が発明した写真

          一般に、「写真」と「美術」とは別分野で、「写真史」と「美術史」も全く別々の文脈として語られています。 しかし私は写真史と美術史を分けないで、むしろこの両者を一緒にしてしまった方が、むしろ「写真とは何か?」がよく分かると思うのです。 さて写真が発明された後のことについて述べると、まず写真術が世の中に広まるにつれ画家が職を失うようになります。 (上記動画の「前半」を元に記事を書きました。同じ内容のようでいて、けっこうなアレンジを加えております。書籍化も視野に入れてますので、

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          「写真が分からない人」だった自分が「写真が分かる人」になった理由

           「写真が分からない」という悩みから生まれた3D写真「フォトモ」とは? の続きなのですが、今回はそこから回り回って「写真が分かる人」になったという話をしたいと思います。 ザックリおさらいすると、まず「写真が分からない人」だった私が、写真の常識を疑いながら「フォトモ」という独自方式の3D写真でデビューするんですね。 そして写真家・美術家としての活動を続けて十数年経った頃、友人の写真家にあることを言われ、それをきっかけに私の「写真」に対する認識がガラリと変わった、と言うところ

          「写真が分からない人」だった自分が「写真が分かる人」になった理由

          「写真が分からない」という悩みから生まれた3D写真「フォトモ」とは?

          写真家・美術家の糸崎公朗です。 考えるカメラ。と写真。 というタイトルで、大学の写真学科とか、写真専門学校で講義するみたいな感じのブログをはじめようと思うんですね。 しかも他の写真家の先生が話さないような、ちょっと視点を変えた内容を発信していこうと思っているのです。 で、最初のテーマは上にあるとおり、 「写真が分からない」という悩みから生まれた3D写真「フォトモ」とは? なのですが、実は私自身は「写真が分からない人」だったのです。 「写真が分からない」とは「写真

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