「おたがいさま」に思う仕事への責任感というもの
私は仕事柄、助っ人に入ることが非常に多いです。
にっちもさっちもいかなく・納期もほとんどなくなったところに「解決しろ!」と投入されるのですが、毎度、何とかなってしまうところが恐ろしい。
「何とかしてくれる」と思って信頼していただけるというのはありがたいのですが、、、毎度思う。
「同じことを繰り返さんでくれ…」と。
人間、のど元過ぎると熱さを忘れるものでして。
一度なんとかなってしまうと、「またなんとかなるだろう」と思ってしまうものだなということを実感しております。
納期管理、準備時間の管理など、前回と同じミスに巻き込まれると「自業自得だ!」と放置したくなりますが、「お客様に誠実に対応したい」という思いも捨て去れず。毎回ジレンマになやみます。
で、結局手を差し伸べてしまったら「なんとかなった」と、相手がほっとしてしまう。
次にやってくる修羅場が、前回の問題はクリアしたうえで別の問題からくるものなら100歩譲って協力する気にもなろうが、同じ間違いをするというのは他人の人生の時間をどれだけ浪費して消費して削り取ったら気が済むのだ、と次から助けようとかフォローしようとか思う気にもならなくなります。
修羅場に巻き込まれたとき、かならず「おたがいさまだから大丈夫だよ」と気休めのような言葉を申し上げます。
それを額面通りに受け取るか、反省して同じことが起こらないように徹底的に再発防止策を講じるか。
仕事に対する責任感はそういうところに出るのではないでしょうか。
何をするにしても、相手の人生の時間を使わせてもらっているのです。
お客様にしても、同僚にしても、同じこと。
相手の時間をちゃんと尊重する。
仕事の責任感の基本はここにあると思います。