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【エッセイ】ノート愛

子どもの頃、新しいノートを買ってもらうたびにわくわくしていた。

このノートを自分の手でどのように使っていこうかと思うと、わーっと叫んで転げ回りたいような気持ちになった。

それから数十年経って、私は今もノートが大好きだ。


新しいノートを買おうと思ったとき、多くの人が思うのが、「果たしてこれを使い切れるのだろうか」ということではないだろうか。

お手頃なのはまだしも、高級なノートだと数千円もする。

使い切れないとモヤモヤするしお金ももったいない。



私も何度もノートを使い切れなかった経験がある。

字がうまく書けなかった。

使い方を変えたくなり、同じノートに書く気がなくなってしまった。

罫線の幅や紙質が思いのほか合わなかった。

飽きた、などなど。


そういった経験を繰り返すうちに、ノートを使い切るなんてすごくまめな人だけに許された特権であるかのように思えてくる。

でも、一通り有名なノートを使ってみた結果、それも悪いことではないのではないかと思うようになってきた。

合うノート、合う使い方は存在する。

それを自分に教えるために数々のノートは私のところにやってきてくれたのだ。


例えば私はリングノートは苦手だ。

どうしてもリングが手に当たってイライラしてしまう。

方眼やドット罫も得意ではない。

私は図や絵よりも文章をノートに書くタイプなので、横罫が一番使いやすい。

字が大きめなので罫の幅は狭すぎないほうがいい。

そのように試行錯誤した結果、お気に入りとなって使い切ることができたノートを3冊紹介したい。


①紳士なノート(プレミアムCDノート A5 横罫)

私が初めて使い切ることができたノートだ。

ジャーナリングにとても良かった。

「シルクのようななめらかさ」を謳っているが、その通りにするすると書ける。

万年筆でもボールペンでも楽しく書けた。



②PENCO コイルノートS

あれこの人リングノート苦手じゃなかったっけ、とお思いになるだろうがこれは別だ。

サイズが小さいのでリングが邪魔になりにくい。

そして紙がとても好きだ。

つるっとしてとても書きやすい。

上に日付を書いて、1日1ページとしてスケジュール管理と雑記に使っていた。


③無印良品 フラットに開くノート  A6


コスパの鬼。

安くて手軽でいくらでも書ける。

私には罫が狭いのでだいたい罫をはみ出して書いている。

無印良品の手帳を愛用して慣れているからか、こちらも紙が好きだ。

ジャーナリングに使っている。


ちなみにノートに吐き出したものはもう見ない派なので、私は書き終えたノートはすぐに捨ててしまう。

すべてを書き切って満足してありがとう、と思いながら処分するとき、最高にすっきりする。その快感をまた味わいたいなと思いながら私は今日もノートを開く。

画像は公式よりお借りしました。













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