DAY331 4年ぶりに、彗星を見に行く。
何年か前に、彗星を見に行ったことがある。
元彼さんとは別行動だったんだが、それぞれに違う場所から空を見上げていた。
結局、わたしがいた場所では雲がかかっていて見えず。そして彼が撮影した画像を補整してみたら、それっぽいのが写っていたのだった。
忘れたから調べてみたけど、2020年7月のネオワイズ彗星というやつ。当時の画像もあった。
今日はアトラス彗星を見に行った。夕方18時頃の岩山展望台は、驚くほどの人で溢れかえっていた。
東の空に昇ったスーパームーン(牡羊座満月)などそっちのけで背を向け、みんな西の空を眺めている。
日中は綺麗に晴れていたのに、日が暮れる頃に雲がかかり出した。あーもー、また前回と同じパターンか!と思った。そう、前回も岩山展望台で観測チャレンジしたのだ。
スマホにわかエンジョイ勢な人たちの中に、カメラガチ勢の人たちが数名いた。ひとりのカメラ男子の側で「わー見えたー!」と喜ぶおばさまがいた。どうやらガチカメラには、彗星が写っている模様。ここぞとばかりの野次馬根性で、わたしもー、と覗き込ませていただいた。確かにうっすらだけど、尾を引いた彗星がそこには写っていた。
スマホがブレないように、簡易三脚を使ってナイトモードで撮影する。そのまんまでは、何処に写っているかわからない。でも、前回のことがあるから、とりあえず方角だけは押さえて、何枚か撮りまくった。カメラ男子のお兄さんが近くにいてくれて助かった!
雲は晴れるどころかますます濃くなり、肉眼で見ることは諦めることにした。振り返れば、先日の誕生会イベントの日、肉眼で見れるチャンスだったのだ。でも実は、イベントで頭がいっぱいで、彗星のことはその後で知ったのだった。
車に戻って、写真を編集してみる。露出を最大限に明るくしてみたら、あれ?なんかそれらしき姿が!ちゃんと写ってるじゃん!
肉眼では見られなかったけれど、写真ではどうにか確認できた。あー、昨日だともっと綺麗に見えてたのになぁという思いは拭えないけれど、ひとまず自力で(撮って画像で)見れたことが嬉しい!
彗星が見れたら、やりたいことがあった。
それは、元彼さんに画像を送ること。お互いに宇宙や天体が好きで、一緒に星空観察会に行く予定だったんだ。(悪天候で流れたんだけどさ)
いつかの月蝕の日も、部分日蝕の日も、同じ空を見上げていた。ふたりして、天体望遠鏡が欲しいね、って言ってた。
天文宇宙検定も、ふたりで勉強して試験受けて、合格した。
もしかしたら仕事が忙しくて、空なんか見上げてる余裕もないかもしれない。でもきっと彼も、あの彗星を見上げてるんじゃないかなぁと思った。そして、もし見れてないなら、わたしが見せてあげたいな、とも思った。
4年前の彗星のとき、彼に見せてもらったように。
だから、無事に画像を送ることができて、ひとまず満足。そして、同じ空を見上げてたらいいなって思う。それだけ。