DAY457 人の恋愛話を聞いて我が身を振り返る。
とある人の恋愛について、話を聞く機会があった。細かいことは割愛するが、一人の女性が今彼と元彼の間を彷徨っている、という感じのことだった。
その話を聞いて、女性のことを〈随分と都合がいいヤツだな〉と思った。そしてその直後、わたしもこの女性と同じことをしてきたな、と思ったのだった。
今彼と元彼の間ではないけれど、〈夫と相方さん〉の間で、ずっと曖昧なままで過ごしてきたのだ。本人は至って本気で真面目なつもりで生きてきたけれど、こうして客観視すると、やっぱりただの都合のいいヤツだなと思う。
相方(元彼)さんのことは、ほんとうに大好きだった。でも、夫を切り捨ててまで踏み込む勇気は当時のわたしにはなかった。
ポリアモリーを盾にして、自分の立場を正当化したかった。モノガミーの夫が理解してくれないとか因縁つけて、自分の決めきれなさを誤魔化してきたのだ。
夫と契約上では離婚したものの、結局いまだに同居しているのだから、実際そんなに変わり映えはしない。ほんとうに切り捨てるなら家を出る覚悟が必要なのだろう。
どちらにも決めきれない女、それに振り回されてしまう男と、何も知らないもう一人の男。この既視感ある構図に、客観的に答えを出すとするなら。
まず彼女は元彼と一度完全に距離を置く必要があるだろう。すぐ連絡する弱さ、そして元彼が抱いてしまう期待、流されてしまうのをお互いにやめること。
彼女には自分がどうしたいかを考える時間が必要で、場合によっては今彼とも距離を置く必要がありそうだ。いわゆる精神的な自立って、このことを指すのだろう。
そんな彼女を思うと、わたしも自立心がないから今もなお、このとおりの人生なのかもしれない。人の振り見て我が振り直せ、である。
そして、そんな昼ドラみたいな泥沼恋愛話を聞いて今思うのは、やっぱり恋愛したいよなーということ。
でももう、振り回したり振り回されたりする恋愛は終わりでいい。今はただ愛し愛されて生きる恋愛希望。良縁かもん。