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日記の練習 #07|10月24日〜27日


10月24日(木) 趣味のような仕事のような

仕事中、漠然とした不安で押しつぶされそうになっている。暇だから考えることが多い。今、いやずっと頭の中で引っかかり続けていることを挙げてみる。

  1. 早く新しい仕事を探さなくちゃ」=もう少し多くの稼ぎと、正社員という立場を得ないと
    →とはいえ、応募して面接の場に行くことが怖くてたまらない。

  2. 正社員に転職することと、いまの仕事に別の仕事を追加することの、どちらが良いのだろう。
    →そもそも転職先に考えている職種(IT系)も、これで本当に良いのか。嫌いではないし、比較的得意な領域になっているが、日常や趣味から離れすぎているような。

この2点からは「社会人として〜〜くらいは無いと」「The 社会人ってひとと向き合いたくない」「好きを仕事にしたい」といった気持ちが垣間見える。さてどれから考えていくべきか。

今の仕事は、給与こそ多くないが、こうして自由に考えられたり、少なからず達成感を得られる。何かを選ぶことで今の安定を捨てることへの怖れがますます大きくなっている。

急な仕事が入ってきたのでここまでで中断した。

仕事終わりに、職場近くの印刷所を訪れた。先月から取り組んで(そして停滞して)いた栞作りを再開することにした。詳しくはまた別のnoteにまとめたい。

停滞していた原因はまたもや、自分でハードルを上げていたことだった。せっかく印刷するならもっと新しい工夫を、とぐんぐんハードルを押し上げていた。たとえば自己紹介代わりのサイトを作成して、裏面にQRコードを載せたい、とか。でもそれ以前に両面の位置を整えるのが微妙に難しい。一旦諦めて、ひとまず新たに仕入れた紙に印刷することだけを今回の目的とすることにした。

A4紙1枚につき栞14葉ができるフォーマットにしていた。2枚分を印刷して、ミスプリントを除いて25葉も出来上がった。(栞の数え方は写真や葉書と同じで「⚪︎葉(よう)」と数えるそうだ。)

家に帰って、カットして、完成品を並べる。グッときた。この充実や主体性が、仕事で感じられたらなあ。


10月25日(金) 「らしさ」を見出されたい

昨晩も散歩しながら音声入力で頭の整理をしていた。誤字や聞きそびれがあったり、冗長になったりしている文章を、AI(ClaudeとGPT-4o)に投げて編集してもらう。よくまとまっているが、なーんか要約しすぎているような。

どんな文章を望んでいるのか、そもそも自分の文章にはどんな特徴があるのかを明確に伝えられれば、狙った通りの、自分っぽいとしっくり来るような文章を作ってもらえるのかもしれない。

文体にある程度こだわりながらnoteを書き続けていれば、「このnoteを参考に〜」とプロンプトを書けるかもしれない。数年前からAI系のインフルエンサーが熱弁していたように、ネット空間に自分らしさを残しておくってそういうことか。


10月26日(土) 高校生以来の工場見学

久しぶりに彼女と遠出した。といっても京都内。長岡京あたりにある、サントリー<天然水のビール工場>京都の工場見学を予約していた。工場見学というもの自体、高校時代の修学旅行以来かもしれない。大人になったからこその工場見学にワクワクする。

母が大昔にサントリーで働いていたこともあり、うちの家族内ではうっすらとサントリーを贔屓にする気持ちがある。居酒屋のメニューにプレモルがあると、嬉しい。

みんなで列になって工場のあちこちを巡り、ガイドさんが紹介してくれる中、列の後ろに着いてくれている案内のおっちゃんからもこそっとミニ情報をもらえたりして楽しかった。

ぞろぞろ

プレモルの熟成工程のところに「ラガー」と書いてあったことが気になり、おっちゃんに質問した。日本で作られるビールのほとんどは「ラガービール」で、近年人気なクラフトビールでは「エールビール」とのこと。サントリーでも、香るエール以外のプレモルなどはラガーらしい。しかしながら「ラガー」という言葉自体のイメージ戦略ではキリンがやはり強いため、あまり言葉として前面には出していないみたい。

それぞれの違いは発酵の期間や温度。このサイトがすごくわかりやすかった。(イラストも可愛い)

見学後に、プレモル・香るエール・マスターズドリームの3種を飲み比べした。やはり香るエールはすっきりとしていて最後まで美味しく飲める。一番好き。初めて飲んだマスターズドリームは、後味がさっぱりしつつも、どっしりとしたコクがあって飲みごたえがあった。焼肉なんかと一緒に飲みたい。

飲める人はここにさらにもう1杯注文できる。
さすがに酔う。

ずっとおもてなしされて、良い具合のほろよい気分で、飲み比べセットを買って実家に送った。してやられたり。

(どうも自分が何らかの商品やサービスの経験を書くとステマっぽく見えるような…)


10月27日(日) 旅の道連れ

社交性には最大瞬間風速がある。自分はその最大値がかなり大きいように思う。

投票を終えてから、いまの仕事で関わっている教授がおすすめする喫茶店「旅の音」さんを訪れた。

1人席で「旅の音ブレンド」を美味しく飲みながら、久々に手書きのメモを開いた。今感じていることや、飲んでいるコーヒーの感想を書き出してみたり、まあ要するに自分の気持ちを聞いて言葉にする練習していた。メルカリで買って届いたばかりの『珈琲の歴史』も読んでいた。

旅の音ブレンド

店に入った当初から、テーブル席の3人組から聞こえる話が気になっていた。「哲学対話」とか「ビジュアルシンカー」とか、親近感のあるワードが多い。それで本の内容があんまり頭に入ってこなかったので、『珈琲の歴史』の方はざっくりと拾い読みで、とりあえず目を通すだけにした。

そろそろ退店しようかと思ったところで、友人が関わっている奈良の本屋さんの名前が聞こえた。まさか、と思っていたら、「〇〇さん(友人)からZINEへの執筆の依頼をもらって〜」と話している。これは!さすがに声をかけねば!

横から「すみません」と話しかけると、「やべっ」という顔をされた。後で聞くと、声が大きいと店員さんに注意されるのかと思ったそうだ。3人とも少し年上の男性陣で、大学の同級生+2年前に知り合った1人という出会いとのこと。3〜4ヶ月ごとに集まっては、近況報告と互いの考えていることの共有や整理をしているらしい。

互いに自己紹介し合うと、友人の友人であったり、Podcastをしている人もいたり、職場が1km圏内だったり、何かと共通点が多い。大阪の地域コミュニティカフェに携わっている人、事務職を辞めて音楽活動に専念し始めた人、「ビジュアルシンカー」という概念を教育に導入しようと奔走している人。3人ともそれぞれに真っ直ぐな気持ちを話してくれた。

「このあと恵文社(品揃えと雰囲気が最高の本屋さん)に行くけど、一緒に行きませんか?」と誘われ、このあと何も予定がなかったので同行することにした。恵文社では、今回の旅の音での出会いを記憶に残したいと思い、若菜晃子さんの『旅の断片』を購入した。文体がすごく好き。最近は千葉雅也『アメリカ紀行』も再読していた。旅がしたい気分なのかもしれない。

本屋を出て、1人の友人宅でのホームパーティにも誘われた。旅は道連れということでお邪魔することにした。すでに少し疲れていたが、ここで帰ると次会うことがなくなりそうな予感がして。

15分ほど歩いて一軒家に着くと、すでに5〜6人いて、テーブルには料理が並んでいて、空間がパツパツだった。なんとか座る場所を作ってもらい、我々4人も座る。料理を目の前に、腹が減ったと思いつつ、まずは自己紹介をする。本日2度目の自己紹介タイム。聞くと、先客のみなさんも初対面が多いらしい。家主さんの中学の同級生もいた。3年ぶりの再会らしい。いいんですか、そんな場に招かれちゃって。ダイニングのテレビでは宮崎駿の情熱大陸が流れていた。

家に着いてからの話はもっと詳しく書きたかったが、ちょっと疲れた。ここまでにする。



単に日記を書くだけ、あまりこだわらずに出す、のつもりが、想像以上に時間がかかっている。声に出して書き出したものをまとめるだけ、という書き方を試してみたいと思っていても、ついキーボードで書き足し、膨らんでいく。むつかしい。

もっともっと肩の力を抜いて、習慣にしたい。

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