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エンジニアがデザイン組織をマネジメントする上で意識していること

本記事はコネヒト Advent Calendar 2020の25日目のエントリーになります。

はじめに

メリークリスマス🎅
コネヒトという会社でCTOをやっている@itoshoです。

僕は現在CTOの仕事と合わせて、デザインチームのマネージャーをしています。そこで今日はエンジニアがデザイン組織をマネジメントする上で意識していることや気をつけていることを書いてみたいと思います。

なお、コネヒトのデザインチームがどんな体制でどんな雰囲気なのかは以下の記事に詳しく書いてありますので、こちらもよかったらご参照ください。

もちろん、エンジニアやデザイナーというのは役割の違いでしかないので、本質的には「エンジニアが」という枕詞は不要なのかもしれません。しかし、やはりデザイナーというのは専門性が高い職業で、非デザイナーがデザイン組織のマネジメントをするのはデザイナーがマネジメントする場合とは違う脳みその使い方が必要になることもあるのではないかと考えています(エンジニア組織でも非エンジニアがマネージャーになった途端ハレーションが起きてしまったという事例がありますよね😭)。

というわけで、少しでも誰かのためになれば幸いです。

100%の力を発揮出来る環境をつくる

当たり前ですが、僕はデザイナーではないのでプレイヤーとして直接、組織のアウトプットに貢献することは出来ません。これがエンジニア組織であれば、それが良い悪いは置いておいて、直接的なサポートが出来るのですが残念ながらそのカードは切れません。

ですので、組織としての成果を最大化させるためにはみんなが持っている力を効果的に発揮出来るようにする必要があり、マネジメントスタイルとしてはサーヴァント型リーダーシップに近いやり方を採っています。また、もう一つ気をつけていることは、無理やりその人が持っている以上の能力を発揮させようとしないことです。もちろん、100%を120%にすることも大事だと思うのですが、どちらかと言うと60%や80%の力しか発揮出来ない環境やプロジェクトを改善していくことが僕の役目だと思っています。コネヒトのデザイナーはみんな優秀なので、伸び伸びと自分らしく働ける環境があれば、自ずと100%を越えていってくれると信じているので、上述のような環境を改善していくほうがレバレッジが効くと考えています。

具体的な取り組みとしては、各人のタスクがブラックボックス化していたので「タスクを個人ではなくチームに依存させる」ためにAsanaの導入や、最近では業務量が増え(仕事が多いこと自体は喜ばしいことです🙂)、差し込みのタスクも多くなってきたので、サイロ化しないように他部門とのコミュニケーションや情報交換を強化しています。

デザイナーという仕事を理解しようとする

先程、プレイヤーにはなれないと書きましたがそこでシャッターを下ろさないことも大切だと思っています。もちろん、実作業はお任せしているのですが、任せることと丸投げすることは違います。同じ土俵で語れなくても同じ土俵を目指すことは出来るので、限られた時間ではありますがデザイン系の本を読んだり、たまにFigmaの使い方を勉強したりしています。僕は物事やツールを理解する上で概念を頭にダウンロードするだけでは不十分だと思っているので、積極的に体を使ってインストールすることに努めています(と書くとスーパーマンっぽい感じですが、Figmaに関しては全然使えるレベルではないので来年身につけたいスキルの一つです😂)。

あとは、そもそも同じプロダクトを開発しているチームメイトなので分からないことは聞いたり、逆に教えられることは教えたりしてエンジニアとデザイナーという関係性の中で相互に補完し合うことが重要かなと考えています。

デザイナーではなく、デザインという機能を大切にする

これは決して、デザイナーを大切にしないということではありません。しかし、何もデザイナー「だけ」が特別なのではなく、会社にとっては全ての従業員が等しく大切な仲間です。その中で、デザインというファンクションを大切にしているのは、僕たちが運営しているプロダクトの成功確率を高めたり、掲げているビジョンを達成したりするためにデザインの力が必要だと信じているからです。

また、いわゆるデザイン思考はデザイナーに閉じずに広く遍くべきものだと思っているので、ここ1年ぐらい社内にデザイン思考を根付かせるような草の根活動を推進しています。徐々にその芽が芽吹き始めており、最近は新しい機能を開発する前に定性調査(ユーザーインタビューやユーザビリティテスト)を行うことも増えてきました。

最後に

何だか偉そうに色々と書きましたが、意識はしていてもなかなか上手に実践出来ていないこともあります。ですので、デザイナー含めて日々周りのみんなに支えられているのですが、僕はデザインの力を信じています。

というわけで、もっともっとコネヒトのデザイン組織を大きくしていきたいなと思っていますので、もし1pxでもコネヒトやコネヒトのデザイン組織に興味を持ってくれた方はお気軽にご連絡いただければと思います!

最後まで読んでいただきありがとうございます。それではよいお年を。

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