呆然と、秋。
猛烈に「急いで、アレやって」と言われると、
猛烈にそれ以外のことがしたくなる。
今も、そんな感じでnoteを書いている。
私はいつだって何かから逃げたり、寄り道をすること無しでは生きられない曲がりものらしい。
最近の毎日はある種穏やか。何も悩むことが無い。強いて言えば仕事をしたく無いことくらいか。嫌ということではなく、とにかくしたく無い。無気力。多分私は今の会社云々というよりも「働く」ことそのものがあまり好きでは無いらしい。でも「お金」はものすごく好きだから(お金には決して好かれないけれど)、仕方なく何かしらの仕事はずっとしてきたし、自分が思う「仕事的」ではあまり無い仕事をその都度選んで、やってきたんだと思う。そうやって、ギリギリ生きてきたんだと思う。
この前の土曜、久しぶりに、久しぶりの仕事をした。編集者でもライターでも無い、ただの人で、ただの私の身一つでできる仕事。行く前はすごく憂鬱だったけど、行ってみたら楽しかったな。別の自分になれたような気持ちがしたし、平日の自分が嫌いでも、今この瞬間の自分がそれなりに若くて女性であれば成立するという安心感。生きてる感じがした。そんなこと書いているとまたメンヘラ感が出てしまうけど。でもほんと、なんだか嬉しかった。やっぱり私は、場末の仕事やお金が好きらしい。そのほうが性に合っている。
月に一回、どこでもいいから旅に行きたい。1人で。行ったことない街で自分の歩きたいところを歩いて、ぼーっと進む。そういうことを、もう久しくしていない気がする。自分で選んで、自分で決めて、行動する。身体を動かして、その場を感じる。最近はいかに最短距離で「正解的なものを掴むか」。そればかりを考えていた気がする。すると気がつけば、自分自身がどんどんすり減ってしまったような。そんな悲しい状況が、今です。
間も無く2020年が終わる。まだあと2ヶ月あるけど、この10ヶ月終了時点での2020年は、なんだかモヤモヤする期間だった。自分がこんなにも無味無臭で、透明人間で、世の中で見るととてつもなく小さくてちっぽけな存在だと改めて痛感した期間。何もなしていない。そして今年も毎日ギリギリだった。仕事も、恋愛も、日々の生活も、全て相変わらずの不安定だった。
自立がしたい。愛されたり、愛する前に、まず自立がしたい。
そんなことを、切に思う、秋の夜です。
(ああ、仕事したくない)(でもやらなければならない)(嗚呼)