イトシマメグル
伊都国からイトシマへ、流れゆく歴史の中で暖かくなって、桜や菜の花がきれいに咲く春がやってきた。 糸島に来て一年。今となっては趣味となった遺跡めぐり。当時の人たちの生活にさまざまな想いをめぐらせ、この自然の恩恵を受けながら生活していた人たちのことを想像する・・・ 糸島の歴史に触れてきたことで、これまで僕の中にあったけど、気づいていなかった自分の中の新たな好奇心に気づくことができた。 糸島には、本当に地域の歴史を伝える場所がたくさんあり、いつも新しい出会いをくれる。 今日は、伊
これを見れば見どころが分かる!必見イトシマメグルガイドでお気に入りを巡ってください♫ 第一話 「糸島」と「伊都国」「自分が住むところは、便利なところなら、それだけでいいと思ってた。 糸島に家を借りたのも、天神に電車一本、40分ほどで通勤できるのが決め手だった。たまに関東の実家に帰る時も、空港直結で便利だし。」 第一話は、福岡に転勤が決まって、糸島に住むことを決めた理由から始まります。 住み始めて気づくのは、遠い昔から日本の玄関口であった糸島の歴史の深さでした。糸島の歴史
伝統を引き継ぎ、伝える心 あっという間に3月になった。今日は大濠能楽堂に地元の福井神楽保存会の舞いを見にいってきた。正月に夜神楽を見て以来、神楽に興味を持つようになった。 「かぐら」の語源は「神座」(かみくら)が転じたとされており、神座は「神の宿るところ」を意味しているそうだ。そして、神楽は、宮中の御神楽(みかぐら)と、民間の里神楽(さとかぐら)に分けられており、福井神楽は里神楽にあたる。 それにしても正月に見た夜神楽はすごい迫力だった。 元日未明の白山神社、舞台上で
人がつなぐ糸島の食早いもので、糸島に来てからもうすぐ1年になる。美味しそうな魚や野菜に出会ううちに、料理のレパートリーも増えてきた。 糸島には大小さまざまな産地直売所があって、地域で採れたものが売られている。直売所によって品揃えは異なるけれど、野菜や魚、肉、花など、本当に多種多様なものが売られていて、糸島の大地や海の豊かさを感じることができる。 多くの直売所では、商品は生産者の名前を付して売られている。直売所に通い詰めているベテランさんたちは、それぞれの好みで、ラベルの生産
人びとを見守る丘先日、僕が地方に転勤して寂しがっているのではと心配して、友人が連絡してきた。 安心させようと、毎週末ドライブに出かけていること、史跡巡りをしていること、食べ物がとても美味しいことなど、充実した糸島での生活を話しているうちに、つい延々と長電話に付き合わせてしまった。 お詫びとお礼を兼ねて何か送ってあげようと思い、今日は、長糸にある古民家カフェに行ってみることにした。 外出のついでに、天気も良いので加布里にある釜塚(かまつか)古墳に寄ることにした。 我ながら史
昔はここまで海だった最近は、何気ない風景の中にも、「思いもよらない歴史が隠されているのでは」と考えるようになってきた。ここは昔は何だったんだろうと、ふと立ち止まることも増えた。 今日は、気になっていた志摩歴史資料館に行ってみた。 伊都国歴史博物館とはまた違った雰囲気で、時代による移り変わりが模型やレプリカを使い分かりやすく説明されている。 展示しているさまざまな資料を見て、これまで少しずつ見聞きしてきた糸島の歴史のイメージがつながってきた気がする。 なかでも一際印象深かっ
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古代とつながる高校今日は楽しみにしていた、櫻井神社で出会った先生の学校にある博物館に行く日。 あれから調べてみると、先生の教えてくれた博物館は、日本の高校で唯一「博物館相当施設」に指定されている博物館だとわかった。その博物館があるのは糸島高校だ。 展示品はほとんどが、糸島半島で出土したものらしい。90年の歴史の中で、歴史部の部員と卒業生たちが集めてきたものだ。彼らはこれらを「宝物」と呼んでいる。 博物館には、歴史的に貴重な大型の素焼きの土器でできた棺(ひつぎ)である甕棺
藩主を救った神様田んぼ道で偶然出会った人生初の古墳。あれ以来、糸島の歴史にまつわるスポットをめぐってきた。 今日は、前から気になっていた櫻井神社に行ってみることにした。江戸時代に建立されたという歴史のある神社だ。 江戸時代にタイムスリップしたような雰囲気。境内のどこにカメラを向けても、いい写真が撮れる。 このごろは、被写体の奥にある歴史的な背景にまで想いをめぐらせながら写真を撮ることが多くなってきた。 本殿の後ろにある、岩戸宮。案内板によると、約400年前、雷雨の中、
伝説を感じる静かな山里転勤で糸島に来て半年。 弥生や古墳時代から開けていた糸島には、教科書にあった歴史が目の前にあるから楽しくなってきた。 古墳だけではなく糸島には、お城の跡も多い。20以上はあるそうだ。 その一つ、怡土(いと)城のあった山に登ってみた。 怡土城は敵からの備えとして、領地を見下ろす山の上にあったようだ。お城って、お堀に囲まれて町の真ん中にあるものだと思ってた。 調べてみると、平家が都落ちした隠れ里が、糸島にあるらしい。平安時代が終わるころ、平家一族は都を追
玄界の恵み、昔も今もありがタイ! 糸島は食べものがおいしい。冬の糸島では、あちこちの漁港にカキ小屋が軒を連ねていると聞いたので、行ってみることにした。 たくさんのカキ小屋が並んでいる。殻付きのカキを、炭火で焼いて食べる。こんなに新鮮でおいしい魚介類を食べたのは初めてだ。 鯛漁をしながら、春から秋にかけて育てたカキをカキ小屋で出している漁師さんもいると聞いた。漁法の一つである吾智網漁(ごちあみりょう)は、円形の網の両端に引き綱をつけて包囲網をつくり魚を獲る漁法で、江戸時代
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赤でつながるおいしい糸島糸島にきて、古墳や神社に出かけている。 そうしていたら、なんだか古いものもいいなと思うようになってきた。今まで感じたことなかったけど。 昔々、大陸から稲作が伝わったのが糸島で、そのお米は赤米(あかまい)だったらしい。年に一度の赤米の花見会が開かれていると聞いたので、行ってみることにした。 福吉駅から山に向かって車を走らせると、谷に沿って水田が続く。 しばらくすると、まむしの湯を越えたあたりの田んぼに、たくさんの人が出ていた。 みんな、田んぼを見て
夕日の見える神社おどろくほど美しい夕日を見た。 青だった空にみるみるうちに色が現れ、そして何事もなかったように消えてしまった。 こんな自然の壮大なショーを、自分の住む街で見ることができるとは… 間違いなく幸せだと思う。 この夕日を教えてくれたマスターもまた、この街に来てよかったと思っているひとりなんじゃないかな。 近頃お気に入りの森の中のコーヒー店は、北国から移住してきた若いご夫婦が営んでいる。 営業は週4日。休みの日は、趣味の焚き火に出かけているらしい。 ただ暖かいところ
自分が住むところは、便利なところなら、それだけでいいと思ってた。 糸島に家を借りたのも、天神に電車一本、40分ほどで通勤できるのが決め手だった。たまに関東の実家に帰る時も、空港直結で便利だし。 だから、今回は街中じゃなくて、思い切って自然の近くを選んでみたんだ 。 今のところは大正解。車を買って、海に山にとドライブ三昧、どこを走ってもリフレッシュできてしまう。 今日の出会い。人生初古墳。意外にも身近に。案内板には「井原(いわら)一号墳」とある。 調べてみると、いわゆる映
まもなく公開!お楽しみに! noteイトシマメグルに、音楽と解説さらに写真を加えたWebradioイトシマメグルもお楽しみいただけます♪ DJ 栗田善太郎