故きを温ね新しきを知る
2ヶ月ほど前、
紫陽花が鮮やかだった
とある1日のことです。
緊急事態宣言が明けた頃、
図書館などの公共施設も
閉鎖が解除されましたが・・・
この日は
大学院のゼミ発表のために
ひとり、文献の調査へ。
私が訪れたのは
秩父宮スポーツ博物館。
ここには・・・
元TBSアナウンサー
渡辺謙太郎さんの
寄稿文が保管されています。
昭和の時代に
「スポーツ実況」で
活躍された大先輩です。
TBSの歴史を作った方で、
小気味良い情景描写は
謙太郎節と呼ばれたそうです。
私が入社した年に亡くなり
当時、葬儀が行われた斎場では、
その実況音声が流れていました。
そんな謙太郎さんが
ご自身の経験をもとに書いた
『実況論』を読み込みました。
スポーツを伝えるために
どんな心構えでいるべきなのか
どんな修練が必要なのか。
すべてを言語化するのは
難しいことではありますが、
たくさんのヒントを得られました。
まさに、温故知新。
伝統を大切にしながら
今を、繋いでいきたいです。